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川崎Fに無観客処分 1年間の執行猶予裁定 違反なら追加制裁も

[ 2017年5月5日 05:30 ]

AFCによる処分を受け、報道対応するJ1川崎の藁科義弘社長
Photo By 共同

 アジア・サッカー連盟(AFC)は4日、韓国で行われた4月25日のACL水原戦で、サポーターが旭日旗を掲げた川崎Fに対し、1年間の執行猶予付きでAFC主催試合でのホーム戦1試合を無観客とする処分と、罰金1万5000ドル(約170万円)を科した。日本協会によれば、日本のクラブが国際団体から処罰を受けたのは初めて。AFCは執行猶予期間に同様の違反があった場合は無観客試合が施行され、新たな制裁も下すとした。

 これを受け、川崎Fの藁科義弘社長(59)は川崎市内のクラブ事務所で対応。旭日旗に関して1日にマレーシアのAFC本部を訪れて「政治的、差別的なメッセージは含まない」と説明していたことを明かした上で、それでも「政治的、差別的なものと裁定されたことは残念です」と遺憾の意を表した。

 今後の対応に関して同社長は、AFCが定めた10日の期日内に「なぜそうなったか理由を確認する」とAFC側に質問状を送ることを明かし、「我々の主張に対し、罰則が出たことが残念という主張はしていく」と強調。AFCの返答次第では、各省庁、日本協会、Jリーグと情報交換をしながら、異議申し立てすることも検討する。

 一方で、川崎Fは会場内での安心や安全を確保するための対策として、観客に同様の混乱を招く可能性のある掲示物の自粛を求める方針を示した。当該サポーターはクラブに観戦自粛を申し入れている。

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2017年5月5日のニュース