スカパー！　これまで通り国内サッカー中継に注力「リーグ戦がなくなっただけ」

「スカパー！メディアラウンドテーブル」でサッカー中継について説明を行うスカパーＪＳＡＴの小牧次郎取締役執行役員
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　スカパーＪＳＡＴが３日、都内で「スカパー！メディアラウンドテーブル」を行い、この２月からの同社のサッカー関連番組への取り組みについて発表した。

　スカパー！は０７年から今季までの１０年間、有料放送でリーグを中継してきたが、Ｊリーグと大型契約を結んだ英動画配信大手パフォーム・グループとの交渉が不調に終わり、昨年で「Ｊリーグオフィシャルブロードキャスティングパートナー」を終了。Ｊリーグ中継は今季は有料ライブ放映はＤＡＺＮ（ダ・ゾーン）のみの放映となった。

　これを受け、スカパー！では４日より日本で放送・配信するすべてのサッカーに関するホームになるをコンセプトにサッカー専門チャンネル「サカスカ！」を開設。生放送のトーク番組を含め、５日深夜まで３２時間無料放送を行う。ＵＥＦＡチャンピオンズリーグ、ＵＥＦＡヨーロッパリーグ、セリエＡ、Ｗ杯欧州最終予選などの海外中継をはじめ、ＪリーグのＹＢＣルヴァンカップ、天皇杯、各種ユース大会などの国内中継、ハイライト番組やオリジナル場組が視聴できる「スカパー！サッカーセット」をスタートさせた。

　リーグ戦の中継がなくなったことで、国内中継が手薄になったことに不安の声が出ているが、同社の小牧次郎取締役執行役員は「リーグ戦がなくなっただけ。天皇杯もやります、ルヴァンカップもやります。国内サッカーについては今まで以上に報じていきます」と力を込めた。

　料金設定はＤＡＺＮ（ダ・ゾーン）では、月額１７５０円（税抜き）の金額を設定しているが、「スカパー！サッカーセット」は月額２９８０円（税込み）となっている。小牧氏は「メディアライツ、スポーツビジネスの現実はもうしばらくは続くと思う。その中で、最良の中継をし、最良の番組を作り、それをできるだけリーズナブルにお届けしたいという思いで値下げした。日本国内と欧州を合わせて５９８０円だったのが、２９８０円。めちゃくちゃ頑張ったと書いていただけばありがたい」と話した。