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鄭大世 危機感持て俺!大前移籍でライバル不在の慢心に喝

[ 2017年1月18日 05:30 ]

ボール回しで汗を流すFW鄭大世(右)左はDF犬飼、奥はFW金子
Photo By スポニチ

 清水はキャンプ2日目の17日、西原町民陸上競技場で2部練習を行い、FW鄭大世(チョン・テセ=32)がミニゲームなどで切れのある動きを見せた。昨季26得点を挙げたJ2リーグ得点王は、J1で戦う今季へ危機感を口にし、さらなるレベルアップを誓った。

 沖縄本島ではクラブ初のキャンプ第2日は午前が走り込み、午後はミニゲームなど、いずれも約1時間半ずつ汗を流した。そんな中、人一倍気を引き締めているのが鄭だ。自身に「危機感がない」と明かし、「追い込まれたらやるけど、良いときは慢心してしまうタイプ。(キャンプは)毎年レギュラー争いで必死だったけど、今の状況は自分自身にそれが足りていない」と続けた。

 昨年の鹿児島キャンプでは定位置獲りへ「危機感」を口にした。シーズンに入っても序盤は途中出場や途中交代が多かった。だが、居残り練習など努力を重ねて攻撃の柱に。得点源として不可欠な存在となり、リーグタイの7戦連続ゴールなどでJ1復帰に大貢献した。

 今年は自分との戦いだ。昨季18得点でチーム2位のFW大前元紀(27)が大宮に移籍し、レギュラー争いではライバル不在ともいえる状況。不安材料は見当たらず、中心的な立ち位置が揺らぐことはなさそうだ。

 それでも努力は怠らない。オフは清水ユースの練習に参加。「久々に学生のときのキツい練習をした。筋肉痛で歩けないほど」。練習量が多くハイペースな環境で体を追い込んだ。

 この日は午前中のインターバル走を難なくこなし、午後のポゼッションを重視したミニゲームやパス回しでも好調ぶりを披露。小林伸二監督(56)は「(テセは)やってきているな、という感じ。昨年と違う」と目を細めた。

 昨季は2月中旬に左足小指骨折で離脱し、開幕に間に合わなかった。今年はケガに気をつけながらも「怖いものは怖いけど、気にしないようにはしています」と普段通りを強調。2年ぶりのJ1シーズンへ「自分が良いチャンスに顔を出して決める。自分の仕事をきっちりするだけ」とエースの自覚は十分で「レベルアップします」と力を込めた。現状に満足しない得点王は、さらなる高みを目指す。

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2017年1月18日のニュース