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本田、イラク戦で不安一掃弾だ!監督進退かかる2連戦も「重圧ない」

[ 2016年10月5日 05:30 ]

W杯アジア最終予選 ( 2016年10月6日    埼玉 )

ボール回しをする(左から)岡崎、槙野、東口、本田
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 W杯アジア最終予選第3戦のイラク戦(6日、埼玉)、第4戦のオーストラリア戦(11日、メルボルン)に臨む日本代表は4日、埼玉県内で練習を行った。合宿3日目はFW本田圭佑(30=ACミラン)、DF長友佑都(30=インテル・ミラノ)が合流し、全25選手がそろった。所属クラブで出場機会を失う本田だが、逆に新鮮な気持ちで臨めることを強調。過去の対戦で3戦2発と相性のいい相手から周囲の不安を吹き飛ばす一撃を狙う。

 日本の大黒柱は、落ち着いていた。本田はミランで今季2戦19分と出場機会を失い、その試合勘が不安視されている。だが、その発想を変えられる余裕がある。「久しぶりに試合に出られるので楽しみ。ポジティブな意味でサッカーを楽しみながら結果を出したい」と一笑に付した。初戦のUAEに敗れ、今回の2連戦に負ければハリルホジッチ監督の解任騒動にも発展しかねない。それでも「僕からしたらプレッシャーでも何でもない」と言い切った。

 ピッチ内外で精神的支柱になる。この日、イタリアから帰国。濃紺のスーツにサングラス姿というシックな装いで成田空港に降り立った。空港ではファン一人一人に丁寧に対応し、練習では長友と2人で別メニュー調整。ハリルジャパンに充満する空気を十分に感じ取りながら、時折、談笑するなど不安を感じさせなかった。数々の困難を乗り越えてきただけに、重圧との向き合い方は分かっている。「いかにプレッシャーをうまく受け流すか。(重圧を)抱えられない若い選手がいるかと思う」と力説した本田は「感じることがあれば、緩和する側に立たないといけない」と精神面でのサポートを誓った。

 結果に裏打ちされた自信がある。6日に対戦するイラクには出場した過去3試合で2得点。その全てに勝ち、直近2試合では決勝点をマークしている。崩すイメージは「いくつか形として頭にある」。現在国際Aマッチ82試合36得点。37点目のゴールを挙げれば、原博実に並んで日本歴代4位となる。「ゴールに絡むプレーが必ず求められる」。9月のタイ戦では浅野の左クロスを空振りするなど無得点に終わったが、同じ失敗は繰り返さない。

 どんなに周囲が騒ごうが、結果で黙らせてきたのが本田圭佑という男だった。「心配の声を消せるくらいしっかり結果を出したい」。積み重ねてきた経験をピッチ上でフル活用する。

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