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闘莉王復帰で名古屋勝った!闘将健在19戦ぶり“呪縛”解いた

[ 2016年9月11日 05:30 ]

新潟に勝利しサポーターの声援に応える名古屋の闘莉王

明治安田生命 J1第2S第11節 名古屋1―0新潟

(9月10日 デンカS)
 名古屋がアウェーで新潟に1―0で競り勝ち、5月4日の横浜戦以来、19試合ぶりの勝利を挙げた。電撃復帰した元日本代表DF田中マルクス闘莉王(35)が先発出場して攻守に存在感を示し、トンネル脱出に貢献した。第2ステージ首位の川崎Fは福岡に3―1で快勝。年間勝ち点でも1位を守り、チャンピオンシップ出場に王手をかけた。第2ステージ2位の浦和も鳥栖を下し、連敗を2で止めた。
【試合結果 J1年間順位表 第2S順位表】

 やっぱり闘将だった。前半28分のFW川又の1点を守り切り、5月4日の横浜戦以来、リーグ戦19試合ぶりの勝ち点3。闘莉王が残留を争うライバルを蹴散らし、チームを呪縛から解き放った。

 「よく勝利したと思います。まだまだ課題はあるけど、何よりも必要だった勝ち点3が取れたのは良かった」

 昨年11月22日の鹿島戦以来、293日ぶりの出場となった公式戦。先発した元日本代表DFは、攻守で絶大な存在感を示した。前半14分に的確なサイドチェンジでシュートチャンスを演出。守っては後半41分、相手MF小泉のミドルシュートを体を張って止めた。

 8月末の電撃復帰から2週間。自問自答の日々だった。昨年の名古屋退団後は故郷ブラジルで経営する牧場で牛を追いかけて“自主トレ”を続けていたが、不安は拭えなかった。「高卒1年目で初めて試合に出るような気持ち。W杯にも出ているのに。ドキドキして“俺はまだ生きている”という感じだった」と漏らしたのが本音だった。

 それでも味方に不安は見せなかった。軽率なミスをしたら怒号を飛ばした。後半途中からは疲労で膝に手を突くシーンが多くなったが、ブランクは気持ちでカバーした。GK楢崎も「ドゥンガでも出せない存在感」とブラジルの元代表闘将を引き合いにして称賛した。

 J1で18試合勝ち星がなかったチームは過去100%降格している。だが残り6試合で年間15位・甲府、同14位・新潟とは勝ち点差4。背番号4には、ジンクスをも打ち破る雰囲気を漂わせた。

 ≪27戦ぶり完封≫名古屋がアウェーで新潟に1―0勝利。連続未勝利がJ1リーグ戦ワースト4位タイの18試合でストップした。完封勝利は今季開幕の磐田戦(○1―0)以来、27試合ぶりとなる。過去18試合以上連続未勝利を記録した5チームはいずれもそのままJ2へ降格した。名古屋は残り6試合で降格圏を脱出できるか。

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