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新潟 痛すぎ零敗…川又に“恩返し弾”決められ降格圏までジワリ

[ 2016年9月11日 05:30 ]

名古屋戦の前半、新潟は川又(上左)にヘディングで先制ゴールを決められてしまう

明治安田生命 J1第2S第11節 新潟0―1名古屋

(9月10日 デンカS)
 アルビレックス新潟はホームで名古屋と対戦し0―1で敗れた。前半28分に前新潟のFW川又堅碁(26)にCKを頭で合わせられ、これが決勝点となった。新潟は攻め続けるもゴールが割れず、これでリーグ戦2連敗。勝ち点を積み上げられず、J2降格圏内に沈む名古屋との勝ち点差は4に縮まってしまった。

 J2降格圏に沈む名古屋との勝ち点差を広げるつもりが、逆に縮まってしまい、最後まで声援を送っていた2万3000人ものサポーターはぼう然とするしかなかった。

 この日は前節の鳥栖戦(8月27日)から先発メンバーを3人入れ替えた。DF松原が3試合ぶりに先発、負傷のCB大野、舞行龍に代わり増田、西村が入り3バックを形成。「経験値の浅いディフェンスラインで、相手の経験値の高いFW陣と対等に戦っていくための布陣」(吉田監督)と守備時には小泉、コルテースが下がって5バックになる陣形に大幅に変更した。

 それも奏功して前半立ち上がりからボールを奪って攻撃を仕掛けるも、なかなかゴールを割れない。逆に前半28分には右CKからFW川又に頭で決められ先制点を許してしまった。後半もボールを保持しながら攻撃を仕掛けるが枠を捉えきれない。同26分にFW成岡を投入。さらに34分にはMF伊藤、40分にFW鈴木と次々とカードを切ったがゴールは遠かった。

 チームは鳥栖戦で連勝を逃し、天皇杯2回戦の関西学院大戦で格下相手に延長戦の末に勝利となかなかアルビらしさを出せないでいた。名古屋戦に向けての練習を吉田監督が「何をしないといけないのか明確にするために集中したかった」と異例の4日間非公開にして戦術練習はもちろん、新潟らしく戦う闘争心を植え付けさせた。さらにMFレオの発案でブラジル料理のシュラスコで“決起集会”を行いチームの団結力を高めて大一番に臨んだが、結果に結びつけることはできなかった。

 「あと6試合。1つになって明確に勝つ、と決めて進みたい」と厳しい表情で振り返った吉田監督。J2降格圏との勝ち点差が縮まり、さらに苦しい状況で残り6試合を戦わなければいけなくなった。

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2016年9月11日のニュース