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新潟MFレオ 異例の自主練習、前節PK献上の名誉挽回へ気迫

[ 2016年8月20日 05:30 ]

福岡戦前の最終調整で自主練習を志願した新潟MFレオ・シルバ

明治安田生命 J1第2S第9節 新潟―福岡

(8月20日 デンカS)
 新潟は19日、聖籠町のクラブハウスで20日のホーム福岡戦に向けた最終調整を非公開(一部公開)で行った。前節の甲府戦で敗戦の元となる痛恨のPKを与えてしまったMFレオ・シルバ(30)は名誉挽回とばかり、新潟らしさを取り戻して勝利に導こうと率先してチームを引っ張る覚悟だ。
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 全体練習後、いつもなら他のブラジル人選手とピッチで語らうレオだが、福岡戦を前にした最終調整では自主練習を志願。ミドルシュートを納得のいくまで蹴り込んだ。「普段は、試合を前にどこかを痛めたらいけないと思って控えているけど、きょうはコンディションも回復したし、試合でも決めたいからね」と勝利のゴールへの意気込みが伝わってきた。

 甲府戦ではレオがPKを与えてしまっての敗戦。吉田監督は「PKを与えたことに責任を感じていると思う」とレオの気持ちを察している。レオ自身も「一番悲しい思いをした。第2ステージで一番ひどい試合だった」と猛省。今節に向けての練習を始めた16日には髪を短く刈り込んで気持ちを切り替えた。チームの大黒柱として責任を果たそうと率先してチームメートと話し合い積極的にコミュニケーションを取ってきた。試合中は「どうしてもコミュニケーション不足になる。とにかく自分のできることはサポートしていかないと」。覚えたての日本語を駆使しながらチームを引っ張っている。

 甲府戦では「簡単にシュートを打たせる場面が多かった」と話し、多彩な攻撃を仕掛ける福岡に対しても「守備ではカバーの意識が重要。ミスのあとにミスが続くと問題が起きる。カバー(したあと)のカバーができるようにしっかりコミュニケーションを取っていかないと」と前節の反省を踏まえて守備の重要性を語った。新潟らしくチーム一丸となって戦ってホームで勝ち点3をつかみ取る舞台装置は整ったようだ。

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2016年8月20日のニュース