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手倉森監督 OAシステム管理!五輪でもターンオーバー制導入へ

[ 2016年7月27日 05:30 ]

練習前、手倉森監督(右端)の話を聞く(左から)塩谷、藤春、興梠

 サッカーのリオデジャネイロ五輪代表が25日、合宿地のアラカジュで2部練習を行った。本大会の開幕が迫る中で、手倉森誠監督(48)は最終予選と同様に選手のターンオーバー制の導入を示唆。すでに1次リーグ3試合のメンバー構成が固まりつつあることを明かした。26日午前にはオーバーエージ(OA)枠の選手だけを集めた特別ミーティングを実施するなど48年ぶりのメダル獲得に向け指揮官が本番モードに入った。

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 1次リーグ突破、そしてメダルへの青写真を描いた。25日午後の練習後、手倉森監督は「どう戦うか、俺の中では整理できている」と打ち明けた。「(1次リーグ)3戦のメンバーのシミュレーションはできている。1戦目はこう、2戦目、3戦目はこれかな、と。練習を見ていれば少し分かるかなとは思うけど」。ニヤリと笑い、ターンオーバー制の導入を示唆した。

 9対9のミニゲームは主力組を入れ替えながら実施した。サイドMFは南野、矢島、中島の3人で回し、センターバックには塩谷の相棒として植田と岩波の2パターンなどを試した。1月のアジア最終予選では23人中22人の選手を起用し初優勝。今大会も1次リーグ3試合を7日間で戦い、決勝までを含めれば17日間で6試合をこなす過密日程を強いられる。より選択肢の少ない18人をフル活用しなければ、メダルにたどり着けないことを自覚している。

 選手の入れ替え、システム変更をスムーズに行うためには、軸となるOA枠3人の戦術理解度を深めることが欠かせない。22日のブラジル到着後、コンディション調整を最優先しミーティングを控えてきた手倉森監督だが、26日午前にOA枠の興梠、藤春、塩谷を個室に集めて特別レッスンを実施した。「テグさんのサッカーを体に焼き付けたい」と話していた藤春ら3選手に、ホワイトボードのマグネットを自らの手で動かしながら、より細かなポジショニングや戦術を徹底した。

 その後には守備陣のみを集めてミーティングを重ねるなど、開幕が近づき徐々に本番モードに入ってきた。現在の自信を問われ「導きを感じている」と語った指揮官。それを確かなものにするため、やるべきことをチームに落とし込んでいく。

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