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J2千葉 J2熊本FW巻のメッセージを公開「親愛なるジェフの皆さん」

[ 2016年5月18日 17:50 ]

 J2千葉は18日、熊本地震の影響で5試合が中止になり、15日に行われた明治安田生命J2リーグ第13節の千葉戦(フクアリ)で36日ぶりにリーグ戦復帰を果たしたJ2熊本の元日本代表FW巻誠一郎(35)から寄せられたメッセージをクラブの公式サイトに掲載した。

 巻のメッセージは試合後にスタジアム内で流れたもの。熊本県宇城市出身で、大津高、駒沢大を経て2003年にJ1市原(現J2千葉)へ加入した巻は06年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会に“サプライズ選出”されるなど日本代表選手としても活躍し、10年夏にロシア1部リーグのアムカル・ペルミへ移籍。14年から故郷であるJ2熊本でプレーしている。

 熊本地震の発生後には即座に復興支援のための義援金を募るサイトを立ち上げ、避難所へ支援物資を直接届けたり、仲間とともにサッカー教室を開くなど故郷のために奔走。15日の千葉戦では今季2度目の先発出場を果たし、攻守に奮闘していた。

 千葉が公開した巻のメッセージ全文は以下の通り。

 「親愛なるジェフの皆さん、千葉をはじめとする関東の皆さん。今回の熊本地震での熊本への多大なるご支援、本当に有難うございます。皆さんのご支援で熊本のどれだけの人達が救われたか…本当に感謝の気持ちでいっぱいです!今回の地震で沢山の方の命が喪われました。沢山の家が倒壊しました。沢山の熊本県民の夢や希望が失われました。それでも僕たちは未来へ向けて、前に進まなければなりません!失われたものは本当に沢山あります。でも、僕たちは今回の地震で沢山の方々の想いに支えていただきました!僕たちは一人じゃないって事を学びました。正直、地震の直後はみんな、サッカーの事を考えることなんて出来ませんでした。でも、僕たちを支え、救ってくれたのはサッカーでした。全国のサッカーファミリーから、沢山の支援をしていただきました。沢山の激励、勇気をいただきました。沢山の子供たちがサッカーを通じて、笑顔になりました。サッカーの持つ力の大きさを、改めて感じることが出来ました!これからは僕たちが熊本の希望となる番だと思ってます。サッカーの持つ底力はまだまだこんなものではないと思ってます!これからも熊本の復興の為に皆さんの元気とパワーを下さい!そして、ジェフユナイテッド千葉がこれまで以上に偉大で素晴らしいクラブとして、日本のサッカー界を引っ張っていくことを強く願っております!」

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2016年5月18日のニュース