昨季４強のＧ大阪、未勝利のまま１試合残し１次Ｌ敗退…ＡＣＬ

[ 2016年4月19日 20:50 ]

ＡＣＬ１次リーグＧ組Ｇ大阪１―２水原

（4月19日吹田Ｓ）
　サッカーのアジアチャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）は１９日、各地で１次リーグ第５節が行われ、昨季４強でＧ組のＧ大阪はホームの吹田スタジアムで水原（韓国）と対戦。１―２で敗れて通算２分け３敗となり、最終節の１試合を残して１次リーグ敗退が決まった。

　４戦未勝利でＧ組最下位に沈むＧ大阪は、負ければ１次リーグ敗退が決まる崖っ縁の１戦。だが、同じく負ければ敗退が決まる水原に前半から一方的に攻め込まれ、ＧＫ東口の投げたボールが主審に当たるなど不運なシーンやミスも多く、不安な立ち上がりとなった。

　前半３５分には、ペナルティーエリア内で仕掛けたＤＦ丹羽がＰＫを獲得。ここでキッカーに志願したのは、今大会ノーゴールのＦＷ宇佐美だった。だが、エースが右足で正面に蹴ったＰＫは相手ＧＫに止められ、この時ＧＫが規定より前に出たとして蹴り直しとなったＰＫも、宇佐美が正面に蹴って阻止され失敗に終わった。

　絶好の先制機を逃したＧ大阪は０―０で前半を折り返し。そして迎えた後半開始早々の４分だった。水原はゴール前での細かいパス交換から最後はブラジル人ＭＦサントスが決めて先制すると、１２分にはＭＦ今野のハンドで献上したＰＫを先制弾のサントスに再び決められた。２８分には右クロスにフリーの宇佐美が頭を合わせたがゴールネットを揺らすことはできず、４３分には枠をとらえたＭＦ藤本の直接ＦＫも相手ＧＫにかき出された。４４分、今野のボレー弾でようやく１点を返したが、今大会初勝利には届かなかった。

　Ｇ大阪は２００８年にＡＣＬを制し、昨年は日本勢で唯一ベスト４入りを果たしたものの優勝した広州恒大（中国）に準決勝で敗れた。８年ぶりのアジア王者を目指して臨んだ今大会だったが、５試合でわずか３ゴールに終わり、１勝もできないまま敗退が決まった。５月３日に行われる１次リーグ最終戦は、敵地でメルボルン・ビクトリー（オーストラリア）と対戦する。

　【Ｇ大阪のＡＣＬ１次リーグ成績】
２月２４日　△０―０水　　原
３月　２日　△１―１メルボルンＶ
　　１５日　●１―２上海上港
４月　６日　●０―２上海上港
　　１９日　●１―２水　　原