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新潟 執念のドロー 数的不利の中で後半アディショナルタイムに高木が今季初ゴール!

[ 2024年5月4日 04:30 ]

明治安田J1リーグ第11節   新潟1―1広島 ( 2024年5月3日    デンカS )

笑顔で引き揚げるゴメス(左)と高木
Photo By スポニチ

 J1新潟は、ホームで広島と1―1で引き分けた。前半33分にDF早川史哉(30)が退場して数的不利になると、後半25分にCKから先制を許したが、同アディショナルタイムにMF高木善朗(31)の今季初ゴールで追いついた。勝ち点13で順位は15位に下がった。次節は6日、アウェーで神戸と対戦する。

 約2万5000人のサポーターの声援を背に、10人になっても諦めない姿勢を貫いた。執念のドロー。試合終了間際に同点弾を叩き込んだMF高木は「最後だったので、出し切る感じでゴールに走り込んだ」と胸を張った。

 後半21分から途中出場した高木は、松橋監督からパスの配球を任された。役割を担いながら隙を見て「ワンチャンスを狙っていた」。アディショナルタイム4分、右サイドを突破したMFゴメスのクロスのクリアボールが高木の前に。「ボールをよく見てコースに流し込むイメージでできた」と倒れ込みながら右足で押し込んだ。

 これが今季初ゴール。ここまで「コンディションがちょっと上がらない時期もあった」と本調子ではなかった。しかし同点弾は長い距離を走ってゴール前に走り込み、難しいボールをしっかりと枠に流し込めた。「これをゴールに飛ばせているのはコンディションが良くなってきている」とうなずく。

 前半に退場者が出る苦しい試合だった。広島のタイトな守備に対して、松橋監督は「(攻撃の)起点になり得る」と今季初めて鈴木、小野を2トップで同時起用。1人少なくなって攻撃面で特長を発揮できなかったものの、守備で生きた。

 「無理にボールを取りにいかないが、かといって相手に好きにやらせなかった。守備を自分たちで考えながらできた」と鈴木。前線の守備がチーム全体を支え、最少失点に抑えたのが大きかった。

 勝ち点は拾った。その一方で、宮本が負傷交代するなどチーム状況は苦しい。高木は「得意ではないポジションをやっている選手もいる。だけどチーム力で相手を上回れるチームだと思う」と言い、厳しい連戦を総力で乗り切る覚悟を示した。(西巻 賢介)

▼MF星(本職ではないDFに入り)今週は(練習で)そのポジションをやっていた。準備はしていた。

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