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川崎F7年ぶり単独首位 V弾の憲剛絶叫「気持ちいいでしょっ!」

[ 2016年3月12日 21:35 ]

後半、決勝ゴールを決めた川崎F・中村憲剛はサポーターの前でジャンプしてガッツポーズ

明治安田生命J1第1S第3節最終日 川崎F3―2名古屋

(3月12日 等々力)
 明治安田生命J1第1ステージは12日、各地で第3節の残り7試合を行い、川崎Fが劇的な展開で名古屋に3―2と勝利。開幕から唯一の3戦負けなしで勝ち点7とし、前節の5位から2009年以来7年ぶりとなる単独首位に浮上した。

 開幕2戦でチーム最多の3得点をマークしていたFW小林悠(28)がインフルエンザで緊急欠場。前半6分にMFエウシーニョ(26)のゴールで先制しながら同26分に追いつかれ、後半18分には1―2と逆転を許す苦しい展開となったが、勝負を決めたのは百戦錬磨のベテランたちだった。

 後半30分、MF中村憲剛(35)の左クロスをFW大久保嘉人(33)が頭で決めて追いつくと、同39分には、右スローインをFW森本貴幸(27)が落としたボールに走り込んだ中村が右足ダイレクトで豪快に決めて勝ち越し。大久保は広島FW佐藤寿人(34)に並ぶ歴代トップタイのJ1通算158得点目、中村はJ1通算50得点目のWメモリアル弾で奪首した。

 前節の湘南戦(等々力)は壮絶な打ち合いの末に4―4で引き分けたこともあってか、中村は劇的な勝利に試合後のインタビューでも興奮さめやらず。「こりゃ気持ちいいでしょっ!超気持ちいいですっ!!」と夜空に絶叫すると、「勝てば一番上にいけると分かっていたし、気持ちも入っていた。最後まで選手とサポーターと勝利を諦めずに戦った結果、勝ったと思います」とキッパリ。7年ぶりの単独首位には「そんなになってなかった…?」と驚きの表情を見せつつも「まだ3試合目ですけど、一番上にいるっていうのは大事なことだし、このまま勝っていけばずっと一番でいられるわけだから…」と悲願のJ1初優勝を見据えた。また、自身のJ1通算50ゴールについては「(大久保)嘉人が教えてくれました、入った後に。オレ、忘れてました。勝利に結びついたゴールってことで一生忘れないと思います」と笑顔。

 元日本代表FW中山雅史(48=JFL沼津)を抜き、佐藤に並ぶ158ゴール目を決めた大久保は「まだこれは通過点と思っている。これからどんどん積み重ねていきたい」と話し、「いい勝ち方ができたので、このまま独走していきたい」とこちらも初の頂点に意欲を見せた。

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