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疲れた…小倉監督、初陣勝利も「自分でやってたほうがいいですわ」

[ 2016年2月27日 17:35 ]

<磐田・名古屋>初勝利を飾った名古屋・小倉監督が磐田・名波監督(手前)を前に両手を挙げる

明治安田生命J1第1S第1節第1日 名古屋1―0磐田

(2月27日 ヤマハ)
 今季から指揮を執る名古屋の小倉隆史GM兼監督(42)が、磐田・名波浩監督(43)との“元日本代表対決”を制して開幕戦勝利。監督デビュー戦で幸先良く勝ち点3を手にした“元祖レフティーモンスター”は試合後、大きく息を吐き、「疲れました」と言葉を絞り出した。

 序盤こそ「なかなか自分たちのサッカーをさせてもらえなかった」(小倉監督)とホームの磐田に主導権を握られたが、前半29分にDF矢野の右クロスにFWシモビッチが頭で合わせて先制。この一撃で試合の流れは名古屋へと傾いた。追加点こそ奪えなかったが、虎の子の1点を危なげなく守って勝利の瞬間を迎えると、指揮官はベンチの選手、スタッフとガッチリ握手。42歳の青年監督らしい無邪気な笑顔で喜びを率直に表現した。

 昨季年間9位からの再建を託され、GMと監督を兼務する“全権監督”に就任。しかし初体験の監督業は苦難のスタートで、キャンプから対外試合3連敗を喫した。闘莉王らDF陣は中心となる選手が入れ替わり、試行錯誤を繰り返す中で迎えた開幕戦。新加入選手による1点を守り切って「タフな試合」を制した指揮官は「(現役時代とは疲労が)比べものにならない。自分でやってたほうがいいですわ」と苦笑いを浮かべた。

 「僕に経験がない部分で選手たちもやってきてる分、結果が出ないとなかなか乗れない部分がある。しっかり勝ったんで(チームの)雰囲気もいい」と安堵の表情を見せた指揮官。3月6日の第2節は昨季王者の広島をホームに迎えるが、「思い切ってぶつかるだけ。いかにグランパスらしいスタイルを出せるかにこだわっていきたい」と意気込みを口にした。

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2016年2月27日のニュース