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横浜“苦肉”の俊輔頼み!開幕目前で突如2トップに変更へ

[ 2016年2月16日 05:30 ]

14日の広島との練習試合にフル出場した横浜MF中村

 横浜のエリク・モンバエルツ監督(60)が15日、“苦肉の策”で新システムの導入に踏み切った。フロントの補強がうまく進んでいない状況も影響し、決定力不足解消に向けてこの日の練習で初めて2トップ戦術をテスト。トップ下に配したエースのMF中村俊輔(37)には、司令塔としてより大きな期待を懸けた。

【J1日程】

 開幕戦を約2週間後に控え、フランス人指揮官が突如動いた。昨年の就任以来、一貫して4―2―3―1を基本とする1トップを採用してきたが、この日初めて2トップを導入。指揮官はその理由について「現有戦力で最も良いパフォーマンスを発揮するためにやった」と説明した。

 今季も4―2―3―1を基本布陣にしてきたが、練習試合は4試合連続無得点。深刻な決定力不足を露呈した。モンバエルツ監督は「クラブは補強に動いている」と断言していたが、補強は一向に進まず。昨季チーム最多8得点を決めたFWアデミウソンが退団した穴は埋まっていない。その状況下で指揮官も「チームも別のオプションを考えないといけない状況」と“苦肉の策”で1トップから2トップへのシステム変更に踏み切った。

 その中で攻撃陣のタクトを振るのは、もちろんエース中村だ。指揮官も「俊輔の役割も変わってくる。よりゲームをつくることに重きを置いてプレーする」と期待を懸ける。ケガに泣かされた昨季からの復活を期す中村も「自分に足りない、特にシュートまで行くところをやった」とオフにハードな自主トレを敢行したもようだ。「去年は外から見ることが多かった分、エネルギーがたまっている」。急なシステム変更にも前向きな姿勢で今季への意気込みを口にした。

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