×

【川本治氏分析】青山のパスから2点入ってもおかしくなかった

[ 2015年12月17日 09:10 ]

<広島・リバープレート>前半、ボレーシュートを放つもカットされる皆川

クラブW杯準決勝 広島0―1リバープレート

(12月16日 長居)
 開催国枠で出場したJ1王者の広島は南米代表のリバープレートに0―1で競り負け、決勝進出を逃した。前半から互角以上の戦いを見せたが、決定力を欠いて苦戦。後半27分にセットプレーから相手FWルーカス・アラリオ(23)に決勝点を許した。サッカー評論家の川本治氏が試合内容を分析した。

 前半の決定機に決め切れなかったことが勝負のあやになった。実力で上回る相手に勝つにはそこがポイント。それでも南米王者に対し広島は大健闘したと言える。守備意識は高く特に前半はチャンスすら与えなかった。中盤の青山の存在が大きい。明らかに研究されていたが、持ち前の守から攻への切り替えの早さに影響なかった。青山のパスから2点ほど入っていてもおかしくなかった。

 1トップには今季公式戦5戦目の先発となった皆川が抜てきされた。森保監督はまず前線で互角に競れる選手が欲しかったのだろう。広島の強みは誰が出ても、どこが相手でも同じサッカーができる点。決定機もつくり内容も互角だった。失点は1つのFKから。GK林の処置の仕方が違っていれば防げたかもしれない。この悔しさは3位決定戦にぶつけてほしい。

 リバープレートはゲーム勘を含めまだ100%ではない。それでも試合が進むにつれ、寄せの速さ、個々の高い技術などが見て取れた。恐らくバルセロナが勝ち上がってくるであろう決勝戦を前に苦しい試合を経験できたのは大きなプラスになっただろう。(川本治、元ジェフ市原強化部長)

続きを表示

2015年12月17日のニュース