“同世代”に勝つ！寿人　サビオラとの１４年ぶり対戦心待ち

８月のスルガ銀行杯でも来日したリバープレートのＦＷサビオラ

　クラブＷ杯準決勝に進出した広島は１６日の南米王者リバープレートとの一戦に向けて大阪府内で練習した。ＦＷ佐藤寿人（３３）は同世代のスターである相手のＦＷハビエル・サビオラ（３４）との対戦を心待ちにした。

　１４年の歳月を経て直接対決の舞台が巡ってきた。０１年にアルゼンチンで開催された世界ユース選手権（現Ｕ―２０Ｗ杯）のメンバーだった佐藤は、すでに開催国の次代のスターとして期待を背負っていたサビオラを当時、目撃。「早送りしているようにプレーを感じた」と衝撃を受けた。当時の日本は１次予選で敗退した一方で、アルゼンチンのエースは得点王とＭＶＰの活躍。チームを優勝に導いてバルセロナに移籍した。ただ広島の背番号１１もその後、点取り屋として目覚め、今季はＪ新記録の歴代最多ゴール数を打ち立てた。

　佐藤のモチベーションは最高潮だ。南米の名門との真剣勝負に「楽しみしかない。決勝に行ってバルサとやるという思いは強い」と気合は十分。佐藤とサビオラは年齢を重ねながらも得点感覚に衰えはない。初めて実現する同世代エース対決が勝負の行方を左右する。