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宇佐美に託した!長谷川監督 逆転Vへ「エースの得点に期待」

[ 2015年12月5日 05:30 ]

CS決勝第2戦を前に、練習を終え引き揚げるG大阪・宇佐美

 エースで下克上を果たす。Jリーグチャンピオンシップ(CS)決勝第2戦・広島―G大阪は5日、エディオンスタジアム広島で行われる。第1戦を2―3で落としたG大阪は4日、非公開で調整。2点差以上で勝つか、1点差なら4得点以上の勝利が必要な不利な条件ながら、長谷川健太監督(50)はエースFW宇佐美貴史(23)をキーマンに挙げ、逆襲を誓った。

 逆境に強いG大阪が、最後も困難を乗り越える。初戦は後半ロスタイムの2失点で逆転負け。中2日で迎える今季57戦目だけに選手の疲労もピークに達している。そんな状況下、長谷川監督がキーマンとして指名したのが宇佐美だった。「エースのゴールに期待したい」と珍しく名指しした。

 エースも指揮官の期待を意気に感じている。9月26日の柏戦を最後に、10戦ノーゴール中。だが、逆転優勝に導く得点を決めればガンバの歴史に名前を残すことができる。「監督の気持ちも理解しているし、チームを勝たせることで恩返しをしたい。悔しさ、ふがいなさといった負の感情をプラスに変える」。背番号39のストライカーは気持ちを高ぶらせた。

 宇佐美自身はアウェーの広島戦は相性がいい。カップ戦を含め過去5試合出場で4勝1敗。昨年9月13日のリーグ戦では決勝弾を決めるなど、先発した4試合はいずれも勝利を収めている。

 チームも今季は数々のドラマを演出してきた。ACLは2連敗発進から巻き返して準決勝まで進出。ナビスコ杯は準々決勝の名古屋戦で11人目までもつれたPK戦を制した。そして年間4位で迎えたリーグ最終戦は同3位だったFC東京を逆転。CSへと滑り込み、アウェーの準決勝・浦和戦も延長戦で制した。

 長谷川監督は「持てる力を全て出して総力戦で戦いたい。ここから逆転して勝つのが逆転のガンバ」と自信の笑みすら浮かべた。エースとともに奇跡を起こすイメージは出来上がっている。

 ▼CS第2戦(5日)の行方 アウェーの第1戦で3得点し、逆転勝利した広島が圧倒的に優位だ。ホームの第2戦では○か△はもちろん●でも0―1、1―2ならばアウェーゴール数で上回る広島の優勝となる。G大阪が90分内で逆転優勝するには2得点差以上の○か、4得点以上の1点差○(4―3、5―4…)の場合しかない。G大阪が3―2で○の場合は延長戦(15分ハーフ)へ。決着がつかない場合はPK戦で勝敗を決する。

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