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香川4発演出 圧巻2アシスト&2点起点!華麗ヒールも

[ 2015年10月26日 05:30 ]

<ドルトムント・アウクスブルク>アシストを連発した香川

ブンデスリーガ第10節 ドルトムント5―1アウクスブルク

(10月25日)
 ドルトムントの日本代表MF香川真司(26)が25日のホーム・アウクスブルク戦で公式戦2戦連続のアシストをマークするなど4点に絡み、5―1の勝利に貢献した。前半21、33分と立て続けに華麗な技術でドイツ代表MFマルコ・ロイス(26)のゴールを2度アシスト。22日の欧州リーグ・カバラ戦に続いて司令塔の働きをし、2試合ぶりの白星をもたらした。今季5アシスト目でリーグのアシストランキングで暫定2位タイに浮上した。

 圧巻の2アシストだった。先制した直後の前半21分、左サイドで受けた香川は相手DFと1対1に。ボールをキープしながら相手に背を向けると、これがギアチェンジとなった。反転してボールを一気にゴールライン際まで運び、ワンタッチで左足クロス。これをロイスが押し込んで、2点目のゴールとなった。33分にもペナルティーエリア内で浮き球をトラップ。相手DFを引きつけながらロイスの攻め上がりを待つと、右足ヒールでパスを送り、再びロイスが3点目を突き刺した。

 後半も勢いは止まらない。3―1の40分にオーバメヤンの4点目の起点になると、終了間際には右サイドからオーバメヤンにラストパス。オーバメヤンのシュートは一度はじかれて、再び打ち直したためアシストはつかなかったが、ダメ押しの5点目を演出した。今季リーグ戦で早くも5アシスト目。アシストランキングで、バイエルンMドウグラス・コスタの6に次いでリーグ暫定2位に浮上した。

 意識の変化があった。今月の日本代表でシリア、イランと対戦し、相手のフィジカルの強さに苦戦した。ブンデスリーガでも屈強なDFと対面することが多く「通じる部分も凄くある」と自らの持ち味について考えたという。「自分のような小柄な選手がフィジカルで勝つというのはそんな甘くない。そういう意味で技術はもっと磨いていかないといけない。もっと自信を持ってトライしていきたい」。たどり着いた答えは柔よく剛を制す巧みなテクニック。華麗な2アシストには自らの哲学が凝縮されていた。来月には日本代表としてアジア2次予選がある。ドルトムントだけでなく日の丸を背負った司令塔の爆発も予感させた。

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