香川　トップ下の真価示した！寄せてきた相手に鮮やか股抜き

＜シリア・日本＞後半、岡崎のゴールをアシストする香川

Ｗ杯ロシア大会アジア２次予選Ｅ組 日本３―０シリア

（10月8日 オマーン・マスカット）
　ＭＦ香川が岡崎の得点をアシストした。後半２５分、宇佐美からのパスを左サイド奥で受けると、ドリブルで１人抜いてペナルティーエリアへ進入。寄せてきた相手の股間を抜く鮮やかなパスをゴール前へ送った。前半は効果的な動きができなかったが、後半はゴールへ向かう本来のプレーで次々とチャンスを生み出した。

　「１点目をいいところで取れて、２点目もいい時間帯に取ることができた。流れの中で自分たちのペースがつかめた。シュートを打ってないイメージがあるのでそこは課題ですけど」

　トップ下として真価を示す舞台だった。「アウェーのシリア戦で簡単に勝てる試合はない。手ごわい相手だし、向こうも勝ち点３を取りに来る」。気温３０度を超える暑さに劣悪なピッチ状態。負の要素が重なる中、気を引き締めて試合に臨んだ。

　まさかの引き分けに終わった６月１６日のシンガポール戦後。オフを数日で切り上げ、大阪市内の練習場で汗を流した。「新たな気持ちで頑張るだけです」。再出発となったシーズンはドルトムントで定位置を確保するなど好調キープ。その勢いをシリア戦にもぶつけた。