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手倉森監督“エディーに続く”リオ五輪でのメダル獲得へ決意新た

[ 2015年9月22日 05:30 ]

喜田(左)大島(右)を前に手倉森監督が笑顔を見せる

 J3に参戦しているJリーグ・U―22選抜(J―22選抜)は21日、町田戦(23日)に向けて相模原市内のグラウンドで合宿初日の練習を行った。町田戦に限り指揮を執るU―22日本代表の手倉森誠監督(47)は、W杯で格上の南アフリカを破る大金星を挙げたラグビー日本代表に刺激を受け、来年のリオデジャネイロ五輪で48年ぶりのメダル獲得を目指す決意を新たにした。

【J3順位表 日程&結果 リオ五輪最終予選】

 同じ日の丸を背負うものとして、ラグビー日本代表の快挙は誇らしくもあり、悔しくもあった。合宿初日で軽めのメニューの中、選手以上にピッチに声を響かせた手倉森監督は「歴史を変えた。先を越されたなという感じ。歴史を動かせる。強豪国を負かせられる。その呼び水をまいてくれた」と話した。自身も監督として、来年のリオデジャネイロ五輪で48年ぶりのメダル獲得を目指す上で刺激を受けた。

 最近、ラグビー日本代表を率いるエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチの本を読み、その哲学に触れた。「日本人のメンタリティーをよく理解している。だから勝つんだな」と、大金星にも必然性を感じ取った。さらに「自分と同じことを言っている。個のモチベーションの上げ方、勝負の道理がよく分かっている。手倉森監督も本を書いてくださいと言われたら同じものになる。盗作になっちゃう」と共感を得るとともに自身の考え方の正しさを確認した形だ。

 J―22選抜は試合ごとにJ1、J2のクラブから若手を集めて編成するが、今回はU―22日本代表の主力を大量招集し代表強化に活用。自ら指揮を執り、結果とともに内容も求められる。「試合の運び方、そして守り方、崩し方、コミュニケーションが取れてないといけない」。アジア最終予選(16年1月、カタール)の組み合わせが決まってから初めての活動。世界へ打って出られるだけの可能性を示す。

 <J―22選抜メンバー>

【GK】櫛引政敏(清水)、牲川歩見(磐田)

【DF】川口尚紀(新潟)、岩波拓也(神戸)、奈良竜樹(FC東京)、植田直通(鹿島)、山中亮輔(柏)、宮原和也(広島)

【MF】大島僚太(川崎F)、喜田拓也(横浜)、野津田岳人(広島)、中島翔哉(FC東京)、井手口陽介(G大阪)、鎌田大地(鳥栖)

【FW】鈴木優磨(鹿島)、浅野拓磨(広島)

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2015年9月22日のニュース