×

U22 久保&南野の五輪最終予選招集OK!指揮官の直談判実る

[ 2015年9月16日 07:29 ]

欧州視察から帰国し、取材に応じるサッカーU―22日本代表の手倉森監督

 来年1月に行われるリオデジャネイロ五輪のアジア最終予選(カタール)に海外組のヤングボーイズFW久保裕也(21)、ザルツブルクFW南野拓実(20)を招集できることになった。U―22日本代表の手倉森誠監督(47)が両クラブとの交渉を終えて15日に帰国し、明るい見通しを示した。6大会連続での五輪出場が懸かる日本は、ベストメンバーで予選突破を目指す。

【リオ五輪最終予選】

 早朝の羽田空港に到着した手倉森監督の表情は明るかった。来年1月のアジア最終予選で久保、南野を招集できるように所属クラブに陳情に訪れていた欧州から帰国。「3月のアジア1次予選に出してくれたお礼を言いに行って、次もお願いしますと。“協力できる範囲であれば”という答えを頂いた」と色よい返事をもらったことを明かした。

 本来、アジア最終予選は、日本協会側が選手の拘束力を持つ国際Aマッチデーではない時期に行われるため、所属クラブ側は招集を拒否することもできる。日本協会はアジア1次予選の際に、久保は3試合中2試合の出場、南野は第2戦までの参加というクラブ側から出された条件をのみ、最終予選で2人を招集するために“譲歩”してきた。そして、今回の交渉には霜田技術委員長に加えて指揮官自らが出馬し、確約を得てきた形だ。

 条件はある。手倉森監督は「休みをしっかりあげてほしいと言われた」と、クラブ側からは選手に十分な休養を与えることを要求されたことも明かした。久保はカップ戦を勝ち進んだ場合、12月12、13日に準決勝が行われる。南野は同12日にリーグ戦がある。U―22日本代表の石垣島で行われる直前合宿は、12月22日から始まるが、途中からの参加を余儀なくされそうだ。

 それでも、必要不可欠な存在だ。指揮官は今回、ヤングボーイズの練習、ザルツブルクの試合を視察し、会話も交わしてきた。「(2人は)すでに世界で戦っていることを実感した。日本を代表して、私生活でも戦っている。代表に対する思いも強い」と、そのメンタル面を絶賛した。アジアを突破して本大会でメダルを獲るために。海外組の力を得て、手倉森ジャパンは歩みを加速する。

続きを表示

2015年9月16日のニュース