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槙野 柏戦で先発復帰濃厚!守備重視も“攻撃スイッチ役”に意欲

[ 2015年9月11日 05:30 ]

紅白戦でプレーし、胸でトラップする槙野

 W杯アジア2次予選のため中断していたJ1は11日に再開する。ホームに柏を迎え撃つ浦和は、右内転筋痛で離脱していた日本代表DF槙野智章(28)の先発復帰が濃厚。W杯アジア2次予選で得点を決めた日本代表DF森重真人(28=FC東京)、DF吉田麻也(27=サウサンプトン)に負けじと、攻撃面でも存在感を示す。

【J1年間順位表 第2S順位表】

 ピッチに戻ってきた背番号5が、浦和を再び上昇気流に乗せる。試合前日の紅白戦。負傷明けの槙野は、主力組のビブスを渡され“定位置”の3バックの左で精力的にプレー。「ケガは大丈夫。問題ない」と自らGOサインを出した。ゴール前に攻め上がり、強烈なミドルシュートを放つ場面もあった。DFに阻まれたが、ゴールの予感を漂わせるシーンだった。

 カンボジア戦、アフガニスタン戦の日本代表に選出されたが、8月31日の代表合宿集合後の検査で右内転筋に出血が発覚したため離脱した。それでも日本の2試合はチェック。「ホームでシンガポール、カンボジアに苦戦した中で、アウェーで6―0の勝利は非常に良かったと思う。内容より結果が全てですから」と連勝にうなずいた。

 だが、カンボジア戦では吉田、アフガニスタン戦では森重の両センターバックがそれぞれ得点を記録。ハリルジャパン発足後、海外組を含めた代表でも先発に名を連ねてきた槙野だが、定位置争いのライバルが活躍したことで、安穏とはしていられなくなってきた。そこで鍵となるのが持ち味の攻撃力。今季は守備に重点を置いている槙野だが、浦和ではFKのキッカーを任され、セットプレー、ミドルシュートと攻撃は得意分野。機を見ての攻撃参加は相手が極端に守りを固めるW杯アジア予選でも効果的。得点に絡めれば、定位置争いでライバルに再び差をつけることができる。

 チームは前節横浜戦で0―4と大敗し、9位に後退。ステージ連覇へ、もう足踏みはできない。「連敗は許されないし、残り8試合全部勝つつもりでやる。(攻撃の)スイッチ役として、活を入れていきたい」。優勝争い、ハリルジャパンの定位置を死守するため攻撃DFの“やる気スイッチ”が入った。

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2015年9月11日のニュース