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ハリルJに“三重苦” 相手サポ9万人、高地、通信問題…

[ 2015年8月20日 05:30 ]

ハリルホジッチ監督

 日本代表が9月8日のW杯アジア2次予選アフガニスタン戦で“三重苦”の中での戦いを強いられる。アフガニスタンが政情不安のため中立地テヘランで開催されるが、会場のアザディ・スタジアムを満員にする9万人の相手サポーターが押し寄せる見通しであることが判明。日本協会関係者が「アフガニスタン戦は多分、満員になる。中立地だけど、完全アウェーも同然」と明かした。

 アフガニスタンはイランと隣接しており、首都カブールからテヘランは空路で約2時間半で移動が可能だ。今年3月のリオデジャネイロ五輪アジア1次予選ではU―22アフガニスタン代表がU―22イラン代表とアザディ・スタジアムで対戦。観衆はホームのイラン側の約5000人に対してアフガニスタン側は約8万人が大挙した。

 不利な条件は観衆だけではない。アザディ・スタジアムは標高1200メートルに位置するが、日本代表は9月3日のカンボジア戦(埼玉)後にテヘラン入りするため、高地順化する時間はない。酸素が薄い高地では、息が切れやすいだけでなく、ボールの伸び方なども変わるだけに体力、技術の両面で不安を抱える。対するアフガニスタンは首都カブールが標高1800メートルで高地慣れしている。

 さらに、イランではインターネット検索大手グーグルのサービスが停止されており、グーグルのフリーメールサービスである「Gmail(ジーメール)」にもアクセスできない。日本代表は海外遠征中に「Gmail」を通して国内と連絡を取ることが多いだけに、情報交換がスムーズにできない可能性もある。通信に問題を抱えることは、選手にもストレスだ。アフガニスタンはFIFAランク134位の格下だが、厳しい環境に打ち勝たなければ、勝ち点3は見えてこない。

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2015年8月20日のニュース