磐田ＦＷジェイ、男気Ｖ弾！ＭＯＭ賞金再び被災地寄付へ

＜磐田・千葉＞決勝点を決めたＦＷジェイ

Ｊ２第２４節 磐田１―０千葉

（7月18日 ヤマハ）
　２位の磐田はホームで５位の千葉を１―０で破った。１万１８７７人の観衆の前でＦＷジェイが決勝弾。ホーム４戦ぶり勝利を飾った。

　濃霧のスタジアムに地鳴りのような歓声が響いた。０―０の後半３６分、ＭＦ太田の右クロスにジェイが頭で合わせて決勝点。コーナーフラッグでぶつかり合うように輪ができる。瞬く間にベンチのメンバーも駆け寄り一つになった。９日間で３戦を戦うハードな日程の初戦で、Ｊ１昇格候補のライバルから大きな弾みをつける一撃を決めた。

　序盤から最後まで激しい球際の攻防が続いた。前半も後半も互いに決定機を築きながら決まらない展開の中、エースが値千金の仕事だ。オフの１３日に東日本大震災の被災地・岩手県陸前高田市を訪問。オフ明けの１５日は、疲労を考慮した名波監督から途中抜けを打診されても「自分のコンディションをキープしたい」とフル参加した。

　「Ｊ１に昇格したら髪を（ジュビロカラーの）青に染めるよ」というほどチームへの愛あふれる男は、お立ち台で「非常に難しいゲームだったが勝ち点３を取れたことが何よりうれしい」と破顔。最後に、今回のマン・オブ・ザ・マッチの賞金も被災地へ寄付することを宣言した。