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寿人2発!J1通算154点で“ゴン超え”まであと3

[ 2015年7月12日 05:30 ]

仙台に勝利し、スタンドの歓声に応える2得点の広島・佐藤

J1第2S第1節 広島4―3仙台

(7月11日 ユアスタ)
 ゴン超えが見えた。前半12分、広島のエース佐藤がいきなり持ち味を発揮した。右サイドのミキッチからのクロスはGKと相手選手が触れない絶妙なコースを通ってゴール前へ。ファーサイドへ滑り込み、左足で合わせた。前半終了間際には相手陣内で攻守が素早く切り替わった局面で、「いい形でボールを奪ってくれて、うまく決められた」と遠めからGKの位置を見極めゴールネットを揺らした。

 「一つ一つの積み重ね。チームが勝つために点を決めるのが一番」。この2得点でJ1通算得点記録を視界に捉えた。154点に伸ばし、磐田などでプレーした中山雅史の157に3差。ハットトリックなら、次戦15日のホーム松本戦で肩を並べる。

 33歳になってなお、点取り屋であり続けるのは持ち前のセンスに加え、飽くなき研究心があるからだ。昨季はサイドからの得点が少ないと反省し、J1の中でサイドから生まれた得点パターンをDVDでチェック。ポジショニングを分析し、得点の確率を高めてきた。「そこに走っていなければFWが悪い」。先制点はまさにその位置取りが光った。

 今季は9得点。自身の持つJ2を含めた連続2桁得点記録もあと1点で12年(2位は元川崎Fジュニーニョの8年)に更新する。それでも、「全て通過点。もっともっと積み上げる努力をしたい」とさらなる高みを見据える。チームにはリオ五輪世代の野津田、浅野ら有望なFWも成長しているが、まだまだエースの座を譲るつもりはない。

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2015年7月12日のニュース