宇佐美　ホロ苦Ｗ杯予選“デビュー”「ズルズルいってしまった」

＜日本・シンガポール＞前半、左足でシュートを放とうとしてバランスを崩し転倒する宇佐美

Ｗ杯アジア２次予選Ｅ組 日本０―０シンガポール

（6月16日 埼玉）
　これがＷ杯予選の厳しさかも知れない。日本代表ＦＷ宇佐美貴史（２３）は初体験の舞台で無得点に終わった。

　「ラストを決めきれればという試合。それが最後までできなかった。ズルズルいってしまった」と唇をかんだ。

　日本人離れした柔らかいボールタッチの持ち主も、力みからか左足のシュートを空振りし転倒するなどミスが出た。

　Ｗ杯予選の重圧を問われ「特に感じてはなかったが、そういう難しさが出たかなと」とも言う。０―０まま後半３３分に途中交代。「自分もゴールが取れてればチームに勢いを与えられたし、悔しいです」。そうインタビューに答える宇佐美の背後ではイレブンへのブーイングが響いていた。