澤“７番”ユニ持ち込み結束「勝ち上がるために絶対必要」

途中出場し、相手と激しく競り合う澤

女子Ｗ杯１次リーグＣ組 日本２―１カメルーン

（6月12日 カナダ・バンクーバー）
　後半１９分からピッチに上がった大黒柱の澤だが、悪い流れを食い止めることはできなかった。体を張った守備で攻撃の芽を摘んだものの、速さで勝る相手に切り裂かれて失点。「勝ち点３という目標を達成できて良かった」と話した一方で「失点してしまったのは課題。前から行くところとブロックを敷くところをはっきりしないといけなかった」と反省点を挙げていた。

　Ｗ杯では５大会１７試合ぶりに先発から外れたレジェンドだが、チームが一つになる工夫を忘れなかった。キックオフ直前の円陣では安藤のつけた７番のユニホームを持ち込んだ。そのユニホームをベンチに飾り、一緒に戦う意識を高めた。「一つ一つ勝ち上がるためには、本当にチームの団結力、結束力が絶対に必要」。そう話す３６歳の存在感はピッチ内外で際立っていた。