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ブラジル、W杯惨敗の悪夢を振り払えるか ドゥンガ監督采配は?

[ 2015年6月12日 04:00 ]

11日ホンジュラス戦で攻めるブラジル代表FWネイマール(AP)

 南米チャンピオンを決める南米選手権(コパアメリカ)が12日午前8時30分(日本時間)、チリの首都サンティアゴで開催国チリとエクアドルの対戦で開幕する。W杯惨敗後、初めて大きな大会をむかえるブラジルとネイマールを探る。

 昨夏、地元開催W杯準決勝でドイツに1―7と歴史的な惨敗を喫したブラジルが、フェリペ・スコラーリ監督の後任に指名したのがドゥンガ前監督。守備重視の戦術が批判を浴び、10年W杯南アフリカ大会ベスト8敗退で解任した前任者に、皮肉にも守備の立て直しを託した。

 第2期を迎えた指揮官は、第1期同様に規律を遵守した組織的な守備を重視。惨敗の後だけに選手、ファンから不満の声は少なく、就任後10連勝(無敗)という結果も好意的にとらえられている要因。また、11日ホンジュラス戦での、新戦力FWフィルミノ(ホッフェンハイム)、MFコスタ(シャフタール)らの活躍も好材料となっている。

 ドゥンガ監督は「(優勝候補は)アルゼンチンと開催国チリ。ブラジルとウルグアイがそれを追う形」と謙虚に語ったが、第1期に宿敵アルゼンチンに圧勝(3―0)して優勝した07年大会の再現を狙っている。

 攻撃ではネイマール(バルセロナ)に頼らざるを得ない状況に、MFコウチーニョ(リバプール)、MFウィリアン(チェルシー)らの活躍は必要不可欠。DFチアゴ・シウバ、DFダビド・ルイス、DFマルキーニョス(以上パリSG)、DFアウベス(バルセロナ)ら守備陣が充実しているだけに、攻撃陣の奮起に期待したい。

 ブラジルはコロンビア、ペルー、ベネズエラのグループリーグC組で、15日午前6時30分(日本時間)ペルーとの初戦を迎える。

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2015年6月12日のニュース