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メッシが「別次元」2発!バルサ 3-0バイエルンMに先勝

[ 2015年5月8日 05:30 ]

<バルセロナ・バイエルンM>GKノイアー(右)をかわし、この日2点目のゴール決めるメッシ(AP)

欧州CL準決勝第1戦 バルセロナ3―0バイエルンM

(5月6日 バルセロナ)
 4季ぶりの欧州王座を狙うバルセロナが6日、ホームで一昨季の王者バイエルン・ミュンヘンに3―0と快勝して先勝した。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(27)が2ゴール1アシストの活躍で大会通算77得点とし、歴代単独1位に浮上。かつてバルセロナを率いた敵将ジョゼップ・グアルディオラ監督(44)を脱帽させた。第2戦は12日にミュンヘンで行われる。
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 偉大な選手という表現ではもはや足りない。バルセロナのMFラキティッチは試合後、同僚をこう称賛した。「偉大な選手と、唯一無二の選手の違いが彼だ。レオ(メッシ)のような選手は存在しない」。世界一の守護神、バイエルンMのGKノイアーも「メッシは唯一無二の存在だ」と脱帽した。事実上の決勝ともささやかれるドイツ王者との第1戦。バルサの背番号10が試合を決めた。

 後半32分。敵陣右サイドでパスを受け、ペナルティーエリアの外で小さく鋭く左足を振った。ファーではなく狭いニアを狙った一撃に、好セーブを連発していたノイアーの反応も遅れた。先制の3分後には左足の切り返しで相手DFボアテングを転がし、飛び出してきたノイアーをあざ笑うかのような右足ループ。今季CL10点目で得点ランク首位に立ち、大会通算得点も77に伸ばして5日に76点目をマークしたC・ロナウドを再び抜いた。9万5369人が詰めかけた本拠カンプノウのファンにガッツポーズで応え、「すぐに追加点を決められたのが試合の鍵だった」と喜んだ。

 ロスタイムにはスルーパスでFWネイマールの得点をアシストし、敵地での第2戦へ向け大きな3点目。「今のメッシを止めることはできない。9バックのシステムでも無理だ」と話していた敵将グアルディオラ監督を「0―3はきつい。最後はメッシに才能を見せつけられた」と嘆かせた。
 
 同監督は08~09年からバルセロナを4シーズン率いて2度のCL制覇など14のタイトルをもたらした、かつての指揮官。センターフォワードながら中盤まで下がって攻撃の組み立てにも参加する“偽の9番”の役割を与えられ、ゴール量産へと導いてくれたが「彼の退団後は話していない」と言う。今季はピザをやめるなどダイエットを敢行し、試合中のおう吐対策として休日にはイタリアまで出かけて治療。体調管理を徹底し、切れを失わない姿を恩人に見せつけた。バルセロナのルイス・エンリケ監督が「別次元からやってきた男」とまで言うエースは「まだ何も勝ち取ってはいない。第1戦が良くても、ミュンヘンでの第2戦は決して油断できない」と表情を引き締めた。

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