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大久保 ハリルJ初招集!“絶好調男”世代交代論はねのけた

[ 2015年5月8日 05:30 ]

得点力が評価され初選出された大久保

 日本協会は7日、12、13日に千葉県内で合宿を張る日本代表候補メンバー28人を発表した。バヒド・ハリルホジッチ監督(62)は、昨夏のW杯ブラジル大会以来の復帰となるFW大久保嘉人(32=川崎F)を招集。Jリーグ2年連続得点王のベテランを初めて手元に置き、6月に始まるW杯アジア2次予選に向けて自身の哲学を注入する。

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 初招集7人が名を連ねたが、最大のサプライズは昨夏のW杯以来の復帰となる大久保の選出だった。欧州に滞在中のハリルホジッチ監督は日本をたった4月18日までに大枠のメンバーを作成。その後は試合ごとにコーチ陣からの報告を受け、この日午後に28人のメンバーを決定した。35歳の遠藤(G大阪)に事実上の引退勧告とも取れる発言をするなど世代交代を進める方針を示す中、32歳FWを招集。「ある試合で大久保が必要なら呼びます」と語っており、W杯アジア2次予選を前に自身の手元に置く必要があると判断した。

 大久保は一昨年、昨年と2年連続リーグ得点王を獲得。今季も10戦7発と好調を持続している。10年南アフリカ大会、14年ブラジル大会に続く3大会連続のW杯出場を目標に掲げており「代表は諦めていない。やることをやっていれば、また、いつかは呼ばれる」と語っていた。霜田技術委員長は「3年後のW杯を見据えて世代交代を進めなければいけないのは共通認識だが、3年後にいくつになっているから呼ばないという考え方と、呼べるところまで呼んで最終的に判断する考え方がある。今回、嘉人は結果を出しているので、何の問題もなく呼ぶことになった」と説明した。

 指揮官は常々「調子の良い選手を選ぶ。全ての選手に門戸は開いている」と語っている。4年間ある程度メンバーを固定して閉塞(へいそく)感が漂い、14年W杯ブラジル大会で惨敗したザッケローニ元監督とは対照的なメンバー選考。世代交代の必要性を差し引いても、結果を出し続ければ年齢は関係ない。ベテランFWの招集はJリーグを活性化させるメッセージにもなる。

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2015年5月8日のニュース