×

元J2長崎の小笠原 代理人無資格者にだまされていた「全てウソでした」

[ 2015年4月18日 20:43 ]

 14年7月にJ2長崎を退団したMF小笠原侑生(27)が18日、自身のブログを更新。退団した理由、その後の経緯を明かし、代理人にだまされていたという衝撃的な事実をつづった。

 小笠原は14年7月、クラブ側と本人による協議の結果、契約を解除。当時は本人及び代理人から新たな所属先についての報告が入り次第、クラブから発表するとしていた。

 実際にはこの時小笠原は、代理人をかたる無資格者に「チームが決まったから、長崎との契約を解除してほしい」と言われ、契約解除に至っていたのだという。移籍先での給料なども確認済みだったものの、「全てがウソでした。まず、無資格で代理人をしている事を報告されていないし、Jリーグで活躍している選手の名前を出して、一緒に仕事をしていると。それから話すことはウソで固められたものばかりでした」とだまされていたことを告白した。

 加入できるはずだったクラブに入れず、タイのアユタヤFCに練習生として3カ月間参加。その後トライアルを経て今年1月にナコンパトム・ユナイテッドに所属が決まった。

 代理人をかたる人物にだまされた経験を通し、「たくさんのことを学びました。社会のことや、法律に関しても」と本音をポロリ。「世の中には人を騙す人やお金に汚い人もいるし、親身になって助けてくれようとしてくれる人、離れていく人もいた」と人間の表と裏を見たと吐露した。

 それでも「チャレンジして未来に進もうとして乗り越えたこの経験は僕や家族だけのもの。はっきり言って失敗だったかもしれない。ただ後悔はしてません」とキッパリ。「何もしない人生よりチャレンジした今回の経験は大きな財産だと思う。10年後、20年後も僕は語る事が出来る。僕はこのチャレンジに賭けて未来に進んでいく」と前を向いた。

 日本サッカー協会は選手の移籍や契約交渉に関わる代理人の資格認定制度を今年3月いっぱいで廃止し、4月から同様の業務をする「仲介人」の登録を選手とクラブに義務づける新制度を創設した。

続きを表示

2015年4月18日のニュース