広島　浅野のリーグ戦初ゴールで首位・ＦＣ東京撃破「最高です！」

Ｊ１第１Ｓ第６節 広島２―１ＦＣ東京

（4月18日 味スタ）
　３試合白星から遠ざかっていた広島を救ったのは、プロ３年目のＵ―２２日本代表ＦＷ浅野琢磨（２０）だった。

　１―１で迎えた後半２７分に途中出場して１トップに入ると、１０分後の後半３７分に決勝ゴールを決めた。ハーフウェーライン付近からドリブルでゴール前に持ち込み、１対３の不利な状況をものともせず、日本代表ＤＦ森重真人（２７）ら２人をかわして右足でシュート。待望のＪ１リーグ戦初ゴールがチームを救う決勝弾となり、笑顔の先輩たちにもみくちゃにされて祝福された浅野は「自分のゴールで試合に勝つという最高の結果になった。皆喜んでくれたので自分もうれしい」と顔をほころばせた。

　四日市中央工（三重）時代には正月の高校選手権で得点王になり、注目を集めた。だが、プロ入り後はなかなかリーグ戦初ゴールに恵まれず、「苦しい時期もあった」という。だが、「諦めずにやってきて良かった」と振り返った２０歳の若武者。「チームが苦しい中、今まで流れを変える仕事ができなかったので、きょうは仕事ができて最高です！」。最後まで笑顔が止まらなかった。