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浦和 無念ドロー…槙野弾も勝ち越せず日本勢で唯一の未勝利

[ 2015年4月9日 05:30 ]

<浦和・北京国安>後半29分、ヘッドでゴールを決める浦和・槙野

ACL1次リーグG組 浦和1―1北京国安

(4月8日 埼スタ)
 G組最下位の浦和が、土俵際で踏みとどまった。0―1で迎えた後半29分。高木の右CKを槙野が頭で叩きつけて同点弾。水原がブリスベンに勝ったため、敗れれば早くも1次リーグ敗退が決まっていた一戦。日本代表のハリルホジッチ監督も視察に訪れた中で日本代表DFが豪快な一撃で、決勝トーナメントへの道が首の皮一枚つながった。依然、突破は厳しい状況だが、槙野は「下を向く時間はない。可能性がある限り誰も諦めていない」と前を向いた。

 決死の後半だった。関根、高木と攻撃的なカードを切り、27分には石原に代え、阿部を3バックの左に投入。1列上がった槙野は「攻撃を活性化してほしいというメッセージ。前に厚みを加えたプレーを出した」と賭けに出た。その直後にセットプレーながら、執念のゴールが生まれた。

 あうんの呼吸もあった。試合前にはキッカーの高木の父であるプロ野球元大洋(現DeNA)の豊氏が宿舎を激励に訪れた。「トシ(高木)とはプライベートでも仲が良いし、オヤジさんもいじってくれているので」。劇的ゴールにはこんな舞台裏もあった。3戦無失点と難攻不落の北京国安から意地の得点。連敗を3で止めた浦和が、奇跡を信じて反攻に出る。

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2015年4月9日のニュース