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香川 勇気弾届ける!5歳の時に大震災「鮮明に覚えている」

[ 2015年1月18日 05:30 ]

<日本代表練習>軽めの練習で汗を流す香川(左)と長友

アジア杯1次リーグD組 日本―ヨルダン

(1月20日 オースオラリア・メルボルン)
 神戸市出身でサッカー日本代表のMF香川真司(25=ドルトムント)は、甚大な被害をもたらした阪神大震災からちょうど20年となった17日、スポーツを通して勇気を届け、まずはアジア杯で奮起することを誓った。

 輝きを取り戻すため、やるべきことは明確だ。1―0で勝利したイラク戦から一夜明け、課題を問われた香川は言葉に力を込めた。「チャンスで決めきることができるかどうか。そこは気持ちや集中力の問題だし、びびることなくやれば絶対に入る」。代表では現在8試合連続無得点。2連勝でヨルダン戦は引き分け以上で決勝トーナメント進出がかかる状況ながら、勝利に導くゴールを自らに求めた。

 あれからちょうど20年の月日が流れ、決意も新たにした。5歳だった95年1月17日、神戸市内のマンションに住んでいた香川は阪神大震災に見舞われた。自宅は大きな被害に遭うことはなかったが、水道やガスが止まった。水をくみに行き、銭湯にも通った。「(震災発生時に)タンスがあって、それをお父さんが押さえてくれた。その瞬間、その後も鮮明に覚えている」。

 小学校入学を目前に控えていた冬に発生した自然災害。苦い記憶は残るが、プロサッカー選手として何ができるか自問自答してきた。「忘れてはいけない特別な日。今、自分ができるのはサッカーで結果を残すことだし、応援してくれているみんなに何かを届けられたら。日本を盛り上げられるようにしたい」。ピッチで力を発揮することで、夢や希望を発信できると信じている。

 連覇がかかる今大会。次戦のヨルダンには直近の対戦だった13年3月のW杯アジア最終予選で敗れており、リベンジの意味合いもある。日本に明るいニュースを届けるためにも、背番号10がゴールに迫る。

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2015年1月18日のニュース