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アギーレ監督 告発受理でも“無視”会見せずアジア杯に集中

[ 2015年1月7日 05:30 ]

八百長関与の疑いで告発された日本代表のアギーレ監督

 9日開幕のアジア杯に出場する日本代表が、大会中は八百長疑惑に対して“無視”を決め込む方針を打ち出した。八百長に関与した疑いでスペイン検察当局に告発されたハビエル・アギーレ監督(56)の告発が受理された場合に、選手への説明など特別なミーティングを行わずに試合に集中させる方向で調整していることが判明。チームは6日の練習をオフにして静養に充てた。

【日本代表メンバー アジア杯日程】

 最悪の事態が起きても動じない。八百長疑惑に関する情報発信の窓口である日本協会の西沢コミュニケーション部長は「八百長の告発は受理される可能性が高いと思いますが、受理されても、あらためてミーティングをする必要はないと思います。選手も全然、気にしていないので」と発言。会見などについても「この期に及んでしません」と続けた。

 11年5月21日のレバンテ―サラゴサ戦で八百長に関与した疑いのあるアギーレ監督のスペイン検察当局の告発は、大会期間中にバレンシア裁判所に受理される見通し。チームに動揺が走る危険性もあるが、既に国内合宿初日の昨年12月29日の選手集合時のミーティングで、指揮官本人と日本協会の大仁会長からの説明を終えており、これ以上の釈明の必要はないと判断したもようだ。

 とはいえ、告発が受理されれば、予審判事の下で捜査は本格化する。長い時間をかけた捜査、聴取が始まるだけに、指揮を執り続けることは困難だ。日本協会は既に水面下で後任人事に着手しており、現場レベルが“無視”を決め込む方針を固めたところで、電撃解任の可能性も残す。

 この日、国内で取材に応じた大仁会長は「進展や新たな情報はありません」と説明。小倉名誉会長は「メキシコ協会から何かあってもいいと思うけど、何もない。(10日から東京ビッグサイトで開催される)フットボールカンファレンスにメキシコの監督が来るから聞いてみようかな」と積極的に情報収集に動く構えを見せた。いずれにしてもXデーは間近。対応を誤ればチームが混乱しかねないだけに、雑音をシャットアウトすることは危険なかけとなる。

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2015年1月7日のニュース