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アギーレジャパン 指揮官“思い出の地”新潟で初勝利だ!

[ 2014年10月7日 05:30 ]

練習の合間にアギーレ監督と言葉を交わす香川(右)

 日本代表は6日、新潟市内で親善試合ジャマイカ戦(10日、新潟)、ブラジル戦(14日、シンガポール)に向けた合宿を開始した。台風18号の影響で合流が遅れたFW本田圭佑(28=ACミラン)らを除く17選手が参加。就任3戦目を迎えるハビエル・アギーレ監督(55)はメキシコ代表を指揮した02年W杯日韓大会初戦で白星を挙げた縁起の良い新潟の地で初勝利を誓った。

【日本代表メンバー 日程&結果】

 時折、激しい雨が打ちつける不安定な天候の中、アギーレ監督が青いキャップを濡らしながら精力的に動いた。週末に各所属クラブの試合があったため軽めのメニューだったが、フットバレーで敗れたチームに罰走を命じるなど勝負にこだわる姿勢は不動。初采配となった9月の2試合はウルグアイに0―2、ベネズエラに2―2と未勝利に終わっただけに「選手を見ることが一番の目的だが、それを勝ちながらできれば一番。ジャマイカ戦で1勝目を狙う」と必勝を期した。

 12年前の記憶がよみがえっていた。決戦の舞台となるデンカSは02年6月3日のW杯日韓大会1次リーグ初戦クロアチア戦で、自身のW杯初勝利を手にした思い出の地。当時、決勝弾を決めたブランコをベテランになった10年W杯南アフリカ大会でも重宝するなど、指揮官にとっては特別な一戦だ。「この街には良い思い出がある。12年後に戻って来るとは思っていなかった」と感慨深げだった。

 縁起の良い会場での試合だが、逆風は多い。招集リストに入れていた吉田、昌子のセンターバック2人がケガで辞退。日本列島を直撃した台風18号の影響で本田、長友、田中、田口がこの日の練習に参加できなかった。さらに、指揮官にはスペインリーグで八百長疑惑がかかっており、地元紙では出頭要請が来る可能性も報じられている。

 厳しい状況下だが、目の前の仕事に集中する。「(9月の)2試合で4失点は多すぎる。DFのところに力を入れたい。攻撃もコンビを良くしないといけない」と明確な課題を持って指導に当たっている。主力の故障、台風、八百長疑惑の“3重苦”をはね返し、新潟の地で再び記念の白星を目指す。

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