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札幌立て直す!バルバリッチ新監督「とにかく勝つために」

[ 2014年9月5日 10:30 ]

報道陣の質問に答えるバルバリッチ新監督

 J2札幌のイヴィッツァ・バルバリッチ新監督(52)が4日、来道した。新千歳空港で報道陣に対応した新指揮官は、勝ちにこだわるサッカーをすることを明言。13位と苦しむチームの早急の立て直しを誓った。5日は札幌・宮の沢での練習を視察し、午後から就任会見に臨む。

 新千歳空港に降り立ったバルバリッチ監督の表情は決意に満ちあふれていた。シーズン途中、J1昇格争いも佳境に迫ったタイミングでの就任。結果が求められる状況だが「(シーズン途中の就任は)経験もある。日本のことも理解しているし、期間は問題ない。また来られて幸せ」。09年途中から12年まで愛媛を指揮した経験を持つ指揮官は、再びJリーグの舞台に身を投じることを喜んだ。

 口にしたのは「勝つ」というフレーズ。勝負にこだわる姿勢を打ち出した。「攻撃も守備もバランスよく、ソリッド(強固)なチームをつくる。スタッフを含めた全員が力を出し切るのが大事」と言い切った。残り13試合で、プレーオフ進出圏の6位大分との勝ち点差は7。クラブが掲げるプレーオフでホーム開催権が得られる4位北九州との差は11ある。就労ビザの関係で采配を振るのは、14日の岐阜戦(長良川)からになるが「とにかく勝つために、ピッチで出し切るのが大切」と続けた。

 愛媛を指揮した3シーズン半で1桁順位はない。だが「札幌のポテンシャルは理解している。J2がどういうメンタリティーか、どういうリーグかもね」と日本での経験は大きな武器だ。さらにW杯ブラジル大会の日本代表に選ばれたFW斎藤(横浜)を育てるなど、育成にも定評がある。U―21日本代表常連のDF奈良やMF荒野ら、若手が多いチームにとってはプラス材料が多い。

 5日から練習を視察。6日の長崎戦(札幌ドーム)もスタンド観戦し、チームを把握していく。時間は限られているが「選手の力を見極めて、力を最大限に発揮できるようにバランスを取りたい」。新指揮官の下、昇格へ向けた戦いが再スタートする。

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2014年9月5日のニュース