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広島 ドローで9位後退も…土砂災害被害者と“心ひとつに”

[ 2014年8月24日 05:30 ]

<広島・C大阪>広島市内土砂災害の募金活動をする青山(手前)ら

J1第21節 広島0―0C大阪

(8月23日 Eスタ)
 勝利をつかむことはできなかった。だが、最後まで戦い続けた。広島はホームにC大阪を迎えてスコアレスドロー。満足できる結果を得られなかったとはいえ、この日に46歳の誕生日を迎えた森保監督は「勝つか負けるかというのは分からないが、最後までタフに戦うことが(被災した方々に)伝わると思う。それを体現してくれた」と選手たちを称えた。

 広島市安佐北区、安佐南区を襲った土砂災害。試合会場のエディオンスタジアムから被災地は約8キロ、車で10分程度の距離にある。同地区に住むクラブスタッフもおり、フル出場したMF森崎和の妻の実家には避難勧告が出た。試合前にはスタジアム外で選手らが義援金募金を呼び掛け、腰痛で離脱中の日本代表MF青山も募金箱を持った。「微力かもしれないけど、行動することによって勇気を与えたい」。試合前には犠牲者に対して黙とうがささげられ、両チームの選手全員が喪章をつけてプレーした。

 チームは2戦連続無得点で9位に後退。シュート数わずか3本にとどまるなど3連覇に向けて踏ん張り時を迎えている。被災地に勇気を届けるためにも次は勝利という結果を追い求める。 

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