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厚かった首位の壁…清水 5戦ぶり黒星で連続完封も4でストップ

[ 2014年4月30日 05:30 ]

鹿島に惜しくも敗れた大前(中央・10)ら清水イレブンはガックリと引きあげる

J1第10節 清水1―2鹿島

(4月29日 カシマ)
 清水はアウェーで鹿島に1―2で敗れ、5戦ぶりの黒星を喫した。前半5分にオウンゴールで失点し、6日の甲府戦から続いていた連続完封が4試合でストップ。後半12分、FWノヴァコヴィッチ(34)の2戦ぶりのゴールで追いついたが、同34分にCKから決勝点を被弾。4月を公式戦負けなしで締めくくることはできなかった。

 前節まで公式戦5連勝中だったオレンジ軍団が、首位の壁に跳ね返された。1アシストも不発に終わったFW高木俊幸(22)は「ここで勝ちきれないのが自分たちの力不足」と淡々と振り返った。

 いきなり出はなをくじかれた。前半5分、CKから鹿島DF植田が合わせたシュートを、DF平岡康裕(27)がクリアできずオウンゴール。前節まで4試合連続完封していた守備陣のミスで、早々と追う展開を強いられた。

 清水の反撃は後半12分。FW大前元紀(24)のパスを左サイドで受けた高木俊が中央へクロス。ファーで待ち構えていたノヴァコヴィッチが右足で押し込んだ。「(高木俊の)完璧なクロスから、相手の前に入って決めることができた」。助っ人の会心の一撃で試合を振りだしに戻した。

 だが、その後が続かない。同19分、ノヴァコヴィッチとのワンツーからDF吉田豊(24)がシュートを放つも、相手の好守に阻まれ逆転ならず。同25分には大前がペナルティーエリア手前からシュートを放ったが、枠を外れた。チャンスをものにできないまま、同34分に再びCKから失点。高木俊は「追加点が入っていたら試合は違っていた」と決定力不足を反省し、平岡も「同点後に何回かあったチャンスを決められなかったことがきょうの結果につながってしまった」と苦い表情を浮かべた。

 次節5月3日はホームで鳥栖と対決。大前は「まだ上位と勝ち点が離れているわけではないので、上にいくチャンスはある」と視線を上げ、高木俊も「ここで落とした勝ち点を取り返せるように絶対に勝ちたい」と必勝を期した。

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2014年4月30日のニュース