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香川 フル出場もCL敗退…来季は19季ぶり不出場濃厚に

[ 2014年4月11日 05:30 ]

バイエルン・ミュンヘン戦で攻め込むマンチェスターUの香川(中央)

 欧州CL準々決勝第2戦は残り2試合が9日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドはアウェーで昨季王者バイエルン・ミュンヘンに1―3で逆転負けし、2戦合計2―4で敗退した。日本代表MF香川真司(25)はフル出場で攻守に奮闘したが、自身の対戦成績が6戦負けなしと相性の良かった相手に初黒星。チームは2季ぶりの無冠が決定した。Aマドリードはホームでバルセロナに1―0で勝ち、2戦合計2―1で40季ぶりの4強入り。準決勝の組み合わせは11日に決まる。

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 ゴールへ向かう姿勢を示した香川だが、昨季王者の壁は高かった。前半は左MFでオランダ代表FWロッベンを抑え込み、後半はトップ下で速攻の起点になった。0―0の後半10分、敵陣でボールを受けるとドリブルで持ち運び、思い切りミドルシュートを放った。その2分後にはチームが先制。攻撃をけん引したが、2分後に追いつかれると一気に逆転を許した。「こういう舞台でどこまでやれるかが課題。自分の能力を上げないといけない」と肩を落とした。

 圧倒的な強さで今季ブンデスリーガを制したバイエルンMに対し、香川はドルトムント在籍時に5戦全勝。1―1と引き分けた1日の第1戦を合わせ、6戦不敗だった。「やり慣れている感じはあった。自信はあったので、より“前に”という意識があった」。相性のいい相手から今季公式戦初ゴールを狙ったが、地力の差は明らかだった。

 香川だけでなくCL3度制覇の名門にも手痛い敗戦となった。既にFA杯とリーグ杯で敗退。現在7位のリーグ戦でも優勝の可能性は消滅し、2季ぶりに主要タイトル無冠が確定した。リーグ戦残り5試合で来季欧州CL出場圏の4位アーセナルと勝ち点7差。逆転は極めて困難な状況だ。この日の敗退決定でCL優勝による来季出場権獲得というウルトラCにも失敗。来季は19季ぶりに世界最高峰とも言われる大会から姿を消す可能性が高い。モイーズ監督は「できれば1年で戻ってきたい。チームを立て直し、大会に復帰することに重点を置く」と話した。

 準々決勝敗退は復調した香川にとって貴重な実戦の場が減ることを意味する。「今、本当にコンディションはいい。またプレミアがある。ゴールを奪えるかどうか」。2カ月後に迫ったW杯へ、残り5試合に集中する。

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2014年4月11日のニュース