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長沢“ただいま弾” 4発快勝発進導く先制ヘッド

[ 2014年3月20日 05:30 ]

<清水・仙台>前半、先制ゴールを決める長沢(左)

ナビスコ杯予選リーググループA 清水4―0仙台

(3月19日 アイスタ)
 清水は仙台に4―0で快勝し、白星スタートを切った。前半21分にFW長沢駿(25)の移籍後初ゴールで先制。同32分にはFW大前元紀(24)の直接FK弾で追加点を挙げた。後半には途中出場のFWノヴァコヴィッチ(34)が2得点。4発大勝で今季ホーム初白星を飾った。

 “帰ってきた男”に、ようやく移籍後初ゴールが飛び出した。前半21分、右サイドを駆け上がったDF吉田が中央へクロス。ペナルティーエリア内で待ち構えていた長沢が高い打点で豪快に叩き込み先制のゴールネットを揺らした。開幕4試合目で生まれた待望の移籍後初ゴール。1メートル91の長身FWは駆け寄った大前らに祝福されると誇らしげに右手の拳をスタンドに向かって突き上げた。

 「(吉田)豊からいいボールが来たので、うまく決められて良かった。(移籍後初得点は)素直にうれしいです」

 清水で生まれ育ち、中学時代から清水の下部組織でプレーしてきた。ホームの日本平(当時)ではボールボーイも務め、トップチームのプレーとサポーターの声援を間近で感じてきた。期限付き移籍から4年ぶりに復帰。今季からつける背番号9が、長谷川健太氏(現G大阪監督)、安永聡太郎氏ら名選手が背負ってきた重みのある番号だということも十分に理解している。だからこそ、ゴールという形でクラブやサポーターに恩返ししたかった。横浜戦(8日)以来2試合ぶりに先発復帰したこの日の一撃は、そんな思いが詰まったゴールだった。

 96年以来18年ぶりの優勝を目指す初戦で快勝。中3日で迎える無観客試合の浦和戦(23日)に向けて、大きな弾みをつけた。「次は異様な雰囲気の試合になると思うが、関係なく自分たちのサッカーをして、ここ(アイスタ)で応援してくれるサポーターのために勝利を見せたい」。背番号9は言葉に力を込めた。

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2014年3月20日のニュース