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浦和 無観客試合のキャンセル料を全額負担 サポ愛読紙も自粛へ

[ 2014年3月17日 05:30 ]

長年サポーターに愛された「オフィシャル・マッチデー・プログラム」の発売自粛を決定

 一部サポーターが差別的な横断幕を掲げ、Jリーグで初めての無観客試合処分を受けた浦和は16日、対象となる23日の清水戦(埼玉スタジアム)の対策を9時間にわたり協議した。シーズンパスを含めたチケット約2万6000枚の払い戻しだけでなく、遠方からの観戦に伴う飛行機などの交通費、ツアー料金、宿泊代のキャンセル手数料も支払うことを決定。清水側のサポーターも適用となり、23日の入場チケットとともにキャンセル手数料の領収書を提出することで確認作業を行う。

 チケットの払い戻しは11年の東日本大震災の際に経験があるが、キャンセル手数料の払い戻しはクラブ関係者によると初めてで、迷惑をかけたファンに誠意を示した形となる。18日に払い戻しの具体的な方法を発表する。

 また、サポーターの愛読誌である「オフィシャル・マッチデー・プログラム」444号の発売の自粛も決まった。Jリーグ初の公式戦となった92年9月5日のナビスコ杯市原(現千葉)戦から、ホーム試合で必ず販売しており、リーグ初期にはクラブスタッフが寝る間を惜しんで印刷所から会場まで運んだ、いわばクラブとサポーターをつなぐ媒体が443号で途切れることになった。来場者に配布される「マッチデーカード」の306号の配布も見送り、クラブとしてパブリックビューイングを行わないことも決定。淵田敬三社長(59)は「無観客という趣旨を考え、いろいろな意味で自粛しないといけない」と説明した。

 試合当日はファンが会場周辺に訪れることが予想されるため、制限区域や警備態勢を引き続き協議するとともに、17日には来場自粛を促す告知を発表する予定。また、当日の運営についての方向性を関係各所に伝えるという。

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2014年3月17日のニュース