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マーク何の!柿谷 敵地初戦へ「やられてばっかりやとあかん」

[ 2014年2月25日 05:30 ]

公式練習でチームメートとボール回しをする柿谷(中央)

ACL1次リーグE組 C大阪―浦項

(2月25日 韓国・スティールヤードスタジアム)
 ACL(アジアチャンピオンズリーグ)に3年ぶり2度目の出場となるC大阪は、25日に1次リーグ初戦・浦項戦(韓国)を迎える。開幕前の練習試合で5戦連発と好調なFW柿谷曜一朗(24)は、24日の公式練習でも軽快な動きを見せた。昨年末にはC大阪U―18が韓国遠征で浦項U―18と対戦し、2戦2敗。1トップでの先発が濃厚なエースが、後輩たちのリベンジも果たし、W杯イヤーの初陣を飾る。

 工場に囲まれたスティールヤード・スタジアムに冷たい風が吹き込む。今季初陣を迎える舞台は鉄鋼業が盛んな浦項。戦いを目前に控えた柿谷は、ニット帽をかぶりボールを追う。ポール間ダッシュでは寒さを吹き飛ばすかのように山口と先頭を駆け抜けるなど、臨戦態勢は整った。

 「あしたはいいパフォーマンスを出せると思う。最初から全部うまくいくとは思わないけど、チームが成長していく上で勝っていくことが大事」

 1月20日の始動から、1カ月以上にわたって一度も離脱することなくメニューを消化してきた。開幕前の練習試合では5試合すべてでゴールを奪うなど好調をキープ。ウルグアイ代表FWフォルランに注目が集まる中で、自分を見つめ、やるべきことをやってきた。

 この一戦には“借り”を返す意味合いもある。昨年12月にC大阪U-18が韓国遠征をした際に、浦項U-18には2戦2敗と苦杯をなめさせられた。同ユース出身のエースにとっては、開幕弾を決めて勝利に導けば、後輩たちのリベンジを果たすことにもなる。

 浦項の黄善洪(ファンソンホン)監督から最も警戒する選手に挙げられるなど、1トップの柿谷に対して厳しいマークが予想される。「ピリピリした試合になると思うけど、いくとこはいかなあかんし、やられてばっかりやとあかん」。W杯イヤーの初陣でもある一戦。肉弾戦も覚悟の上で、天才FWが勝負に挑む。

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2014年2月25日のニュース