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C大阪オファー断り残留…森岡 個性派ぞろいの前線操る司令塔

[ 2014年2月25日 07:52 ]

神戸の司令塔として期待される森岡亮太

14年J1注目株 神戸 MF森岡亮太

 神戸はタイトル獲得を初めて目標に掲げた今季は、実績十分の外国籍選手を中心に補強し着実にチーム力をアップさせた。その充実した戦力を操るのが、背番号10を背負う森岡亮太(22)だ。

 昨年は負傷で出遅れながらも、昇格争いの最も苦しい時期だった8月に戦線に復帰すると、その技術と創造性あふれるプレーでチームの空気を一変させた。今オフには、若き才能をそろえるC大阪から正式な獲得オファーが届く中で残留を決意。昨季までFWからボランチまで幅広くこなしたポジションも、今季はキャンプ中の練習試合からトップ下に固定された。

 そのプレーはチームの勝敗を左右する。1トップには得点王経験者のマルキーニョス。スピードのある小川と、昨季の韓国で得点王争いを繰り広げたペドロ・ジュニオールが左右MFに入る。個性派が顔をそろえる前線を生かすも殺すも新司令塔にかかっている。「まだまだ特徴をつかみ切っていない。はまってきたら楽しくなると思う」と試行錯誤の最中だ。

 もともと海外志向が強く、オフの度にスペインなどに短期留学を繰り返してその実力を磨いてきた。ただ今オフは、昨シーズンの負傷の箇所を癒やす時間に充てるために国内で静養に努めた。度重なるケガがプロ生活4年の間に才能の開花を阻んできただけに、万全のケアで挑む今季に覚醒の予感が漂う。

 神戸は毎オフのように大型補強をしながら空中分解を繰り返し、ストーブリーグの主役となってきた。「このチームの課題ははっきりしている」と安達監督が話すように、最も求められるのはフロントを含めたクラブの一体感だ。ピッチ上のキーマン・背番号10は新生神戸の象徴となりうる。

 ◇森岡 亮太(もりおか りょうた)1991年4月11日生まれの22歳。兵庫県出身。京都・久御山高から10年に神戸入りしルーキーイヤーから8試合に出場。J1通算49試合3得点。J2通算18試合5得点。右利き。1メートル80、70キロ。

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2014年2月25日のニュース