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内田に挑戦状弾!酒井宏 独初ゴールで代表定位置獲りアピール

[ 2013年11月5日 06:00 ]

ブレーメン戦の前半、ドイツ移籍後初ゴールを豪快なミドル弾で決めたハノーバーの酒井宏

ブンデスリーガ ハノーバー2―3ブレーメン

(11月3日)
 ハノーバーの日本代表DF酒井宏樹(23)が3日、ドイツ移籍後初ゴールを挙げた。敵地で行われたブレーメン戦で右サイドバックとして先発し、1点を追う前半41分に弾丸ミドル弾を決めた。チームは試合終了間際の失点で2―3と敗れて3連敗となったが、代表で定位置奪取を目指す酒井宏自身にとっては今後につながる結果となった。

 自画自賛だった。1―2でリードされていた状況で、酒井宏はこぼれ球を拾うと右足を豪快に振り抜いた。約25メートルのミドルシュートは無回転でGKの頭上を越え、バーに当たってネットを揺らした。「いいところに当たってくれた。外国人みたいなシュートが打てた」。ブンデスリーガで日本人選手12人目となる“足跡”をしるし、酒井宏は興奮気味に振り返った。

 昨年7月に柏からハノーバーに移籍。高速クロスなど持ち前の攻撃力を武器に昨季終盤から出場機会を徐々に増やし、今季は開幕から右サイドバック(SB)のレギュラーに定着した。DFとしてリーグ戦通算24試合目で挙げた初ゴールは同じブンデスリーガでシャルケに所属し、代表で右SBを争う内田が必要とした51試合を大幅に更新。キッカー誌とビルト紙は1~6で1が最高と評価される採点で、いずれも敗れたハノーバーで最高となる「3」をつけた。

 発奮材料があった。日本で2日に行われたナビスコ杯決勝で古巣の柏が優勝。自身のツイッターで「これで胸の星が4つに!!みなさんほんとにおめでとうございます」などと祝福した。決勝弾を決めたのは同じ柏ユース出身で同学年の日本代表FW工藤。刺激を受けないわけがなかった。

 守備では3失点を喫し「(初得点で)全部、運を使っちゃいましたね。僕たち守備陣がもうひと頑張りしないといけない」と猛省。だが、この日も示したように日本人離れした強靱(きょうじん)なフィジカルを生かした攻撃力は内田にはない武器でもある。オランダ戦(16日)、ベルギー戦(19日)と代表で予定される親善試合2試合の招集も有力。不振が続くザックジャパンで右サイドからの積極的な攻撃を求める声も聞かれる中、チームを活性化させる可能性を十分に秘めている。

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