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親善試合2度も出たのに…ブラジル指揮官 ジエゴは“裏切り者”

[ 2013年11月5日 06:00 ]

ジエゴ・コスタのスペイン代表入り表明に激怒したブラジル代表のフェリペ監督

 ブラジル代表のフェリペ監督は、ジエゴ・コスタがスペイン代表入りを選択したことに激怒した。「ブラジル人選手がブラジル代表ユニホームを着て自国開催のW杯出場を拒否した」。非難の裏にあるのは「裏切られた」という思いだ。今年3月に初招集し親善試合のイタリア戦、ロシア戦に出場させた。先月には「FWの1番手はフレッジだが2番手はジエゴだ」「11月の親善試合には招集する」など熱烈なラブコールを送っていた。

 報道陣から、ポルトガル代表監督時代にブラジル出身のデコを同代表入りさせたことを聞かれると「バカげた比較だ。デコは一度もブラジル代表入りしていなかった」と、また激高。公式戦だった6月のコンフェデ杯で出場させていれば国籍変更はできなかった、という後悔もあるのかもしれない。自国開催で6度目の優勝がノルマとなる来年のW杯で最大の敵に塩を送る形となった。

 ▽代表選手の国籍変更に関するFIFA規定 国籍変更ができるのは、(1)当該国で生まれた選手(2)血のつながった父または母が当該国で生まれた選手(3)血のつながった祖父または祖母が当該国で生まれた選手(4)以上に当てはまらない場合は、当該国に18歳以上になってから5年以上居住している選手。また、フル代表の国際Aマッチ公式戦(親善試合は除く)に1度でも出場した選手は国籍変更ができない。ジエゴ・コスタの場合はブラジル代表で出場したのは親善試合2試合だったため、スペイン代表入りが可能だった。

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2013年11月5日のニュース