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ザックJ W杯敵国マンマークへ!抽選後に専任スカウト送り込む

[ 2013年10月23日 06:00 ]

来年のW杯で対戦する国に専任スカウトを置くプランが浮上した日本代表を指揮するザッケローニ監督(中央)

 日本代表が12月6日深夜のW杯抽選会で組み合わせ決定後に、対戦国分析の専任スカウトを置くプランが浮上した。ザックジャパン発足から主に分析担当を務めてきたジャンパウロ・コラウッティ・テクニカルコーチ(43)を相手国のテストマッチはもちろん、キーマンの所属するクラブのリーグ戦の視察に送り込むことを検討。2大会連続の16強進出へ向け、007がフル回転する。

 低迷を続ける日本が、相手を丸裸にして2大会連続の16強入りへの活路を見いだす。日本協会関係者は「今は自分たちのサッカーを構築することに力を注いでいるが、W杯では相手の分析も重要。組み合わせ決定後に本格的に着手することになる」と明かした。12月6日の抽選会後から対戦国と、そのキーマンの徹底マークを開始する方針。10年9月のザックジャパン発足後から分析、スカウト担当を務めているコラウッティ・コーチを対戦国分析の専任とする可能性が高い。

 W杯抽選では17日に発表された最新FIFAランクの上位7チームと開催国ブラジルがシードとなる。イタリアやイングランドなど強豪がシード漏れしており、1次リーグから激戦は必至。今月の親善試合でW杯出場権を逃したセルビア、ベラルーシに連敗した日本にとって、相手国のスカウティングは生命線となる。特に最多13カ国が出場する欧州勢とは最低1、多ければ2チームと同組となる。また、南米やアフリカの有力選手のほとんどが欧州のクラブチームでプレーしている。コラウッティ・コーチは欧州にパイプを持っており、専任スカウトとなる意味は大きい。

 同コーチは母国イタリアをはじめ、UAE、スウェーデン、クロアチアなどで指導実績があり、G大阪や広島など、日本の下部組織を率いた経験もある。03年以降はザッケローニ監督の試合視察に個人的立会人として同行してアドバイスを求められた。10年9月にザック政権が誕生した際には指揮官の強い要望で入閣しており、信頼は厚い。

 これまでも欧州組の状態チェックや対戦国分析などを行ってきたが、抽選会後は欧州を拠点にしてライバルを徹底マークする。コラウッティ・コーチをフル活用できることはアドバンテージ。007に懸かる期待は大きい。

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