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J2のFW逮捕…点取り屋が転売目的で“靴盗り屋”に

[ 2013年10月23日 06:00 ]

後藤容疑者の逮捕を受け会見したザスパクサツ群馬の植木ゼネラルマネジャー

 群馬県高崎市の衣料販売店から高級ブーツを盗んだとして群馬県警高崎署は22日、窃盗の疑いでサッカーJ2「ザスパクサツ群馬」のFW後藤涼容疑者(27)を逮捕した。転売目的だったとみられ、「バッグの中に隠して盗んだ」と容疑を認めている。

 後藤容疑者の逮捕容疑は8月8~30日、高崎市の衣料販売店で、ブランド品の革製高級ブーツ2足(計約15万円相当)を盗んだ疑い。

 県警によると、盗まれたブーツが他の店に転売されていたことが判明。その後の調べで、後藤容疑者の関与が分かった。調べに対し「ブーツを盗んだことに間違いありません」と容疑を認めているという。

 ブーツは8月8日には衣料販売店にあるのが確認されていたが、同30日になくなっているのに店側が気付いた。

 後藤容疑者は2005年4月、前橋育英高から同チームにMFとして入団。高校の同級生のチームメートには日本代表MFの細貝萌(27)=ブンデスリーガのヘルタ所属=がいる。FW転向後にスタメンを獲得し、昨シーズンまでJ2で通算200試合に出場、30得点を挙げていた。今シーズンは、足のケガにより出場は4試合にとどまっていた。

 サッカー選手にとって、国際大会などの得点王に与えられる「ゴールデンブーツ」賞は、一度は手にしてみたい名誉。ただ、目の前にあったブーツに“手”を出すとは、全くいただけない。

 “点取り屋”が“物盗(と)り屋”になるというレッドカードものの事態に、J2群馬は公式サイトで「このような事態を招きましたこと、謹んでおわび申し上げます」と謝罪文を掲載。さらに、チーム運営会社の植木繁晴ゼネラルマネジャー(59)は同日午後、前橋市で記者会見し「なぜこんなことになったのか。直接、動機を聞きたい」とした上で、「事実確認をして、厳しく処分したい」と述べた。

 Jリーグをめぐっては今月13日、横浜フリューゲルス、ヴェルディ川崎などに所属した元日本代表でスポーツジャーナリストの前園真聖氏(39)がタクシー運転手に暴力を振るって逮捕(翌日、釈放)されるなど不祥事が続いている。

 ▼大東和美Jリーグチェアマン 昼ごろにクラブから謝罪とともに報告を受けた。現在、詳細の事実関係の確認中であるが、大変遺憾。さらなる事実関係の確認と併せて処分を検討する。

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