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柿谷&南野“代表コンビ”でC大阪快勝

[ 2013年10月6日 06:00 ]

<大分・C大阪>前半、相手をかわしドリブルで攻め上がるC大阪・柿谷

J1第28節 C大阪2―0大分

(10月5日 大銀ド)
 若き“代表コンビ”でV戦線に残った。リーグ戦8試合があり、C大阪はアウェーで大分に2―0と快勝。日本代表の東欧遠征に招集された柿谷曜一朗(23)のアシストでU―18日本代表に追加招集された南野拓実(18)が先制弾。清水を下し首位に立った広島と勝ち点6差になった。横浜はアウェーで甲府と引き分け、得失点差で2位に転落した。

 18歳の復活弾がC大阪を救った。0-0で迎えた前半33分、DF酒本の右クロスを柿谷が右足オーバーヘッドで折り返すと、ゴール前へ飛び込んできたのが南野だ。頭で冷静に押し込み、7月6日の磐田戦以来、14試合ぶりの今季2点目。この決勝弾が最下位大分のJ2降格を決定づけ、そしてチームを優勝戦線に踏みとどまらせた。

 「ごっつぁんゴールだったけど…。結果がほしかったし、チームの勝利に貢献できて良かった」

 左膝じん帯損傷からの復帰2戦目。1カ月以上の離脱はサッカー人生で初めてで、8月24日の名古屋戦から5戦連続欠場を強いられた。だが、焦る気持ちを抑えながら懸命にリハビリをこなし、今まで以上に筋力トレーニングとも向き合った。ビルドアップされた上半身こそ、ルーキーFWが進化した証しだった。

 華麗な技によるアシストも見逃せない。オーバーヘッドで先制点を演出したのは柿谷だ。本人は「シュートのつもりだった」と苦笑いで振り返ったものの、その瞬間にスタンドは息をのんだ。降格が決まった大分にはFW森島らかつての同僚が多くいたとはいえ「僕らには僕らの目標があるんで」と言い切る。非情に徹し、そして6日から合流する日本代表へと弾みをつけた。

 2-0の完封勝利を飾り2連勝。5位浮上で首位とは勝ち点6差に縮まった。きょうからU-18日本代表に合流する南野は「個人的に、きょうは得点を取っただけと思っている。もっと攻撃にアクセントをつけていかないといけない」と気を引き締め直した。MFシンプリシオが先発から外れ、この日のスタメン平均年齢は23・73歳。勢いに乗る若さあふれる面々が、逆転優勝に向けて残り6試合も突き進む。

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2013年10月6日のニュース