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本田にもパス要求だ!柿谷 代表常連組との融合へ遠慮なし

[ 2013年9月4日 06:00 ]

居残り練習でシュートを放つ柿谷

 大阪府内で合宿中のサッカー日本代表は3日、メンバー23人全員がそろい2日目の練習を行った。東アジア杯で台頭したFW柿谷曜一朗(23=C大阪)は、居残りでシュート練習を敢行するなど精力的に汗を流した。今合宿では連係面の向上をテーマに掲げており、パスのタイミングなど積極的に要求していくことを明言。MF本田圭佑(27=CSKAモスクワ)ら主力にも、遠慮はせずに自らの思いをぶつけていく。

 肌寒さを感じさせる雨風にさらされながら、最後まで右足を振り抜き続けた。非公開での全体練習が終わったピッチ。柿谷は本田や岡崎らとともに居残りでシュート練習に参加した。連係面の向上を一つのテーマに掲げる今回の合宿。「(パスのタイミングなど)そこは自分の要求次第やと思う。そういうのがきょう分かった」と、主力に対しても積極的に主張していくことを誓った。

 欧州組との初共演になったウルグアイ戦では、先発出場を果たしたものの不発。思い描くタイミングでパスが出てこず戸惑うことが多かった。より呼吸を合わせるためにはどうすればいいのか。本田や香川、岡崎らの特徴をつかむとともに、そういった常連メンバーにも臆することなく、自らの意見をぶつけていく必要性を強く感じた。

 それは3列目の遠藤に対しても同じだ。東アジア杯・韓国戦で青山のロングパスから先制点を奪ったように、長いパスで一気に抜け出すのは得意としている形。「(遠藤に要求すれば)絶対にパスが出てくると思う。それができれば(相手が警戒して)今度はバイタルエリアが空いてくる」。攻撃の核となる1トップとして、守備網を打開するイメージをふくらませる。

 グアテマラ戦の舞台は、所属するC大阪の本拠地である長居。両親ら多くの関係者が来場予定で、気持ちはすでに高まっている。「試合をやるからには勝ちたい。共通理解を持ちながらチームのためにやっていきたい」。代表定着に向け、もう遠慮などしていられない。強い覚悟を胸に柿谷がザックジャパンの最前線に立つ。

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2013年9月4日のニュース